No. 602

掛け替えのない夫婦の時間
心は絶対に変えられる!
(岩手県MT/70代女性/主婦)

4月、夫が旅立ちました。「肺がんの末期」と宣告されて4カ月後のことでした。

擦れ違い人生、原因は私の性格

夫はいわゆるエリート。20年以上単身赴任で、戻ってきた時には、大きな「心の溝」ができていました。全て上から目線の夫は、何事も「君は何をしていたのかね」「私の言うとおりにしたまえ」という調子。私は「召使い」のようでした。

お互い趣味に没頭する毎日でしたが、6年ほど前から「本当にこのままでいいの?」と感じるようになりました。近くに偉光会館が開所し、繰り返し教えを学ぶようになったからです。

単身赴任中、家のことを全て取り仕切ってきた私は、「夫にはタッチさせたくない」と思っていました。それだけ甘え下手な妻だったのです。神の教えで何度も出てくる「和のある家庭」。これは誰も代わりにやってくれない…。自分がやるしかない! 形だけ一緒で、心は別々の世界にいる日常を変えるべく、「ご飯ができたよ」「こうしたいと思うんだけど…」と、歩み寄る努力をしました。最初は無反応だった夫も、徐々に変わってきてうれしく思っていた矢先、夫にがんが見つかったのです。

神の教えが埋めてくれた心の溝

在宅での治療を選びました。夫婦二人で濃密な時間を過ごせる最後のチャンスと思ったからです。何十年も仕事に打ち込み、家族を守ってくれた夫の体…。寝返りの介助も、足をさするときも、感謝が込み上げました。

「ありがとう」「すまないね」夫から初めて聞いた言葉です。「そんなことないよー。お父さんのためなら何でも楽しいの。お父さんと結婚して仕合せだよ」本当にそう思ったから、伝えました。夫は照れくさそうに「そうかい」と。一生埋まらないと思っていた「心の溝」を、神の教えが少しずつ埋めてくれたのです。

「妻」として愛された喜び

ある日、介護士さんが、夫に「一番尽くしてくれた人は誰?」と尋ねていました。すると、すかさず「ワイフ!」と言うのです。その後、上機嫌で『また逢う日まで』を歌い、満面の笑みを浮かべていました。

その翌日、夫は息を引き取りました。4カ月の闘病生活…。私たちにとっては、一生分の「ありがとう」を伝え合った、何百倍も重みのある宝の時間でした。

先日、夫の日記を開くと、私の誕生日に「妻のbirthday」の文字が…。涙があふれました。「おめでとう」の言葉を聞くことはかないませんでしたが、夫が書き残した字から、愛が伝わってきます。最後の最後に「妻」として愛してもらえた奇跡。今、私の心は喜びと感謝でいっぱいです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

心(運命実体)で有限の時(時代)を「生きる」人の姿(真実)を知って
    悔いなき人生 手にする「すべ(真理)」を学び 生きる人であれ
夫婦で「教え」を学び 「真理」のある家庭をつくる努力を 夫婦二人で実践
 夫婦の会話 心の重なりも 増えてゆく
愛ある心が家族の気持ちを包み込む

『真実の光・神示 令和2年版』44ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

心(運命実体)で有限の時(時代)を
  「生きる」人の姿(真実)を知って
    悔いなき人生 手にする
      「すべ(真理)」を学び
        生きる人であれ
夫婦で「教え」を学び
  「真理」のある家庭をつくる努力を
    夫婦二人で実践
 夫婦の会話
  心の重なりも 増えてゆく
愛ある心が家族の気持ちを包み込む

『真実の光・神示 令和2年版』44ページ(中略あり)