No. 524

病の不安と恐怖が一転
「奇跡の人」と呼ばれて
(静岡県SH/60代女性/主婦)

「あなたは不思議な人」昨年、脳出血で倒れ、入院した時、医師から言われた言葉です。出血が自然に引いていくという、普通ではあり得ないことが起きていたのです。

「病気に負けない心」を願って

とはいえ、入院して間もない頃は、「このまま寝たきりになったら…」と不安でいっぱいで、ふさぎ込み、誰とも口を利けませんでした。でも、教会図書を読んで気付きました。気持ちが負けている! 「病に負けない強い心」を神に願ったのです。家族や医療スタッフにも励ましてもらい、心に活力が戻ってきました。

同室の方々は病状が重く、周りに文句を言うなど、大変な状況でした。でも、「命が救われたからこそ、出会えた」と思うと、せっかくの縁を大切にしようと感じたのです。ろれつが回りにくい中でしたが、挨拶から始めていくと徐々に打ち解けられ、私の心も元気になれました。気付けば、スタッフに「あなたの周りにはいつも人が寄ってきて、みんなで笑ってるね」と言われるほど、楽しい時間を過ごしていたのです。

つらいはずのリハビリも、「歩けるようになったら、あれも、これもしたい」と考えていたからか、ワクワクが止まりません。先生には、「疲れたと言わないから、いつやめていいやら」と笑われていました。

役立つ喜びにあふれた入院生活

ある時、看護師さんに、「個室に入っている若い男の子に話し掛けてあげて…」と頼まれました。どうやら私と同じ病気らしいのです。声を掛けてみると、それはひどい落ち込みようでした。将来への不安、リハビリのつらさ…。同じ病だからこそ分かり合えることもありました。「大変だよね。でも、私、リハビリを楽しんでるよ」と話すと、彼の心に火が付いたようです。これまで1時間もしなかったのに、3時間も頑張るようになり、「リハビリが楽しくて仕方ないです。サッカーもできるようになりたい!」と前向きになっていったのです。

車椅子から歩行器になるまで、通常3カ月はかかるそうですが、私は16日で回復してしまいました。私を見て「何であの人、あんなに楽しそうなの?」と言って、リハビリを頑張り始めた患者さんもいるとのこと。先生方に、「あなたは奇跡の人」「私たちは、体のサポートはできても、人の心を元気にはできない。でも、あなたはそれをしてしまうのだからすごいです」と言っていただき、本当にうれしかったです。

病が気付かせてくれたもの

本来の私は内弁慶で、外では借りてきた猫のようになるタイプです。こんなふうに変われたのは、「誰とでも気楽に話せるようになりたい」と神に願い、ずっと教えを学んできたおかげと確信しています。

今は、つえがなくても歩け、言葉も回復しました。病気をしても、支えてくれる夫や子供たちがいることがどれほど仕合せか、身に染みて感じます。「病気になってよかった」病に心から感謝しています。

※この後に味わった奇跡も掲載されました。

神示で確認 「喜び」の仕組み

心で生きる人間は 「仕合せ」心に感じるほどに 「生きる」力が湧きいでるもの
「奉仕心」身に付くところに 心も 体も生き生きできる
 「仕合せ」は 人 物との「縁」深めるほどに
    感謝心が芽吹き 広がり 生きる力となるのである

『真実の光・神示 平成19年版』181ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

心で生きる人間は
  「仕合せ」心に感じるほどに
    「生きる」力が湧きいでるもの
「奉仕心」身に付くところに
    心も 体も生き生きできる
 「仕合せ」は
  人 物との「縁」深めるほどに
    感謝心が芽吹き 広がり
      生きる力となるのである

『真実の光・神示 平成19年版』181ページ