No. 523

余命宣告を受けた父
家族として何ができるか
(福井県MA/50代女性/主婦)

職人の父は、私の自慢。その父ががんを患い、入院したのは一年ほど前のことです。

家族の愛を父に届けたい!

「一秒でも命を延ばしてほしい」「奇跡的に治ってほしい」命の危険を告げられ、必死で神に願いました。父の容体は一進一退を繰り返し、そのたびに心が揺れ動きます。心の安定を求めて、何度も神示を読みました。そして、気付いたのです。一番大切なのは、形の奇跡を願うことではなく、「家族みんなで父を支えること」ありったけの愛と感謝を父に届けようと、気持ちが定まったのです。「現実を受け止める強い心」を、神から頂いた思いでした。

夫や子供たち、義父母は、家のことを手伝ってくれ、離れて暮らす長男も、帰省しては、病院への送迎をしてくれました。おかげで、毎日、母と二人で父の元へ通えたのです。温かいタオルで体を拭きながら、会話するのが日課になりました。夫が継いだ父の会社の様子、子供たちが「おじいちゃんを尊敬している」と言っていること、大好きな音楽のことなど…。10分という短い面会の中、尽きない話に、家族の絆はどんどん深まっていったのです。

最期まで枯れなかった心

父は、いつもうれしそうでした。家族やペットの写真を大きな紙一面に貼り、持って行くと、目を細めて見ていました。「ありがとう」と何度言ってくれたことでしょう。いつも母の体調を気にかけ、優しくいたわる父。個人用御神体を握り締め、「家族のためにも、元気になって家に帰る!」と生きる意欲を枯らさない姿に、「これが本当の奇跡。家族が一つになるってこういうことなんだ!」と心が震えました。

父は、お正月を奇跡的に自宅で過ごせ、亡くなる当日まで家族のためにとリハビリを頑張り、前向きな心のまま旅立っていきました。

玉納奉寿を執り行っていただき、父の魂は大往生していると知って、ますます安心しました。そればかりか、祈願で語り掛ければ、父の魂とつながれると伺い、うれしくなりました。

これからもできる親孝行

父亡き後、医師にお礼に伺うと、涙を浮かべて「ご家族の姿に、僕も頑張ろうと思いました。お父さまの写真を頂けますか?」と言ってくださったのです。治療中、いつも丁寧に説明してくださった先生。優しく寄り添ってくださった看護師さん。私たちの方こそ、多くの支えを頂いて、父と掛け替えのない時間を過ごせたことに感謝でいっぱいでした。

父は亡くなりましたが、近くで見守ってくれている気がします。だから、不思議と心は前向きです。これも大きな心の奇跡。感謝が込み上げてきます。「家族仲良く、元気でいるから安心して」と、いつも父に報告できるように…。それが、これからできる孝行だと思っています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び 家族との関わりを深める努力をする
 自然と「教え」の意味が見えてきて 「人生」なすべきことが鮮明になってゆく
人が「生きる」真の生きがい 家族の愛を感じて「生きる」真の喜び
 有限の時代を「生きる」 今なればこそ味わえる 尊き体験が 「人生」にはある
 良き因を「心の道」に残し 「開運」をかなえる人の歩みが ここにある

『真実の光・神示 令和2年版』106ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び
  家族との関わりを深める努力をする
 自然と「教え」の意味が見えてきて
  「人生」なすべきことが
    鮮明になってゆく
人が「生きる」真の生きがい
    家族の愛を感じて「生きる」
      真の喜び
 有限の時代を「生きる」
  今なればこそ味わえる
    尊き体験が 「人生」にはある
 良き因を「心の道」に残し
  「開運」をかなえる人の歩みが
      ここにある

『真実の光・神示 令和2年版』106ページ(中略あり)