No. 1868

楽しくなった人との関わり
家族や周りと深まる“縁”(続編)

(大分県TW/40代男性/有機農業) 

苦手だった「人との関わり」。それが、人のために自分の力を役立てようと、「奉仕の心」を意識するうち、人付き合いが好転。「あなたのファームの野菜は『優しい味がする』」とまで言ってもらい、大きな喜びを味わうようになりました。さらに、神示教会で行っている、集いや交流会に出席するにつれ、人と関わることがどんどん楽しくなっています。昨年、神総本部で行われた研修会でつかめたのは、人を受け入れ、協調しようとする姿勢が、どれほど温かい空間をつくるか。自分の周りも、和やかで、活力のある環境にしたいと思いました。 

一から見直した父母との関係

我が家は、両親が共働きだった上、早くして亡くなった弟が病弱だったこともあり、私と父母の関わりは薄く、会話もあまりありませんでした。「足元の家族とこそ、心の交流を図りたい」。だから、したり、しなかったりだった挨拶を、心を込めてすることからスタート。周りから見れば、そんなこと。しかし、私にとっては、言葉にならないほどの照れくささ。それでも、頑張って続けたおかげで、心の内も伝えられるようになったのです。 

「皆さんに喜んでもらいたくて、こんな農作物を作ってるんだ」「この作業がきつくて」。時に、悩みを打ち明けることもあります。農業は素人の父母ゆえ、解決策が見つかる訳ではありません。でも、思いを共有するだけで、心が落ち着くのを感じるのです。 

「相手の心」を意識したら…

こうして両親との会話が増えるにしたがい、「もっと、相手の気持ちに寄り添っていこう」と、自分の弱点に意識が向かうようになりました。それまでの私は、自分の思いと違うことを言われると、「もういい!」「そんなことは聞いてない!」と、勝手に話を終わらせてしまっていたのです。相手の気持ちを感じながら、話をしっかり聞く。そう心掛けるだけで、嫌な雰囲気になりません。忙しいときも、相手の心に思いが向くと、ぶっきらぼうな言い方が、驚くほど出てこないのです。 

親からも、「地区の草刈りに出てくれない?」「スマホの使い方を教えて」と、頼られることが増えました。できることは、何でもやってあげたいと思う自分がいて、心の距離がぐんと近づいたのを感じます。 

広がった、自分の役立てる場

近頃は、近所の人に挨拶をされたら、農作業中でも手を止めて、明るく対応。市で行う勉強会などにも積極的に参加して、周りの人に自分から話し掛けています。以前と異なり会話が弾み、知り合いが次々に増え、誰とでも気持ちよく話せる自信もついてきました。いろいろな人から声を掛けてもらい、イベントに出品したり、顧客が広がったり。その上、給食用の有機野菜の納品も始まりました。多くの人に求められ、喜んでもらえるのは、本当にありがたいこと。役立てる場が広がったことに、感謝しかありません。 

人付き合いで得られるもの

関わらなくても困らない、関わらない方が楽だった「人付き合い」。しかし、実際は、負担どころか、得るものばかり。何であんなに苦手意識を持っていたのか、今となっては分からないほど。考え方の幅が広がり、相手を思いやる心が膨らみました。先日、父が、「息子が見違えるほど変わった」と、目に涙をためて語っていたと聞きました。喜びを胸に、もっともっと成長した自分を見せられるように…。家族をはじめ、周りの人たちと心の交流を図っていきたいと思います。 

「教え」が 家族に関心を持たせ
     会話の絶えない家庭をつくる
 万人・万物に
  温かい関心(こころ)で触れる
       奉仕の心が育まれてゆく
奉仕の心が身に付くことで 人間は
  人・物との出会いを生かし合い
   互いの運命を
     重ね 支え 補い合って
            成果を上げる
 社会で 会社で 学校で
        地域で 家庭で
      全ての出会いが生かされる

(令和5年3月23日〈中略あり〉)

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