(茨城県HS/70代女性/主婦)
3カ月前、夫が目まいを起こして入院。手続きの時、続柄を「妻」と書くことにさえ抵抗を感じる私でした。
思いも寄らない心が芽吹いて
結婚してから55年。その大半の年月、どれだけ屈辱に耐えてきたことか。家庭を顧みず、外で遊びの限りを尽くし、子供に悲しい思いをさせ、親族にも迷惑を掛けてきた夫。その全てに打ちのめされてきた私には、憎しみ以外の感情などなかったのです。
「タオル持ってきて」「果物が食べたい」。夫からの電話に「絶対に嫌!」と拒絶したものの、「病人の頼みを聞かないのは、自分も人間としてどうなの…」と、ふとよぎりました。そこから、「人として見捨てるわけにいかない。やれることはしよう」という思いが、不思議と湧いてきたのです。何かのスイッチが入ったかのように、「ご飯がまずい」と言われれば、おいしく食べてほしいとおにぎりを握り、果物を食べやすく切って夫の元へ。「歩けるようになった」「良かったね」。何十年も口を聞かなかった私たちが、会話も、メールもするまでに大変化したのです。
本気の決意から生まれた体験
「こんな訳で、お父さんと話ができるようになったよ」と息子たちに伝えると、「衝撃!」との返答が。その反応に、両親の仲の悪さを見せ続けた申し訳なさがあふれ、胸が痛みました。「これ以上、家系に悪い生き方を残してはいけない。今こそ夫婦の関係を変えよう」。本気で決意したその時、身にまとっていた鎧(よろい)がストンと落ちたかのように、夫への憎しみがすっかりなくなっていたのです。神業としか言いようがない体験でした。
夫は順調に回復し、退院。夫の誕生日には、サプライズで次男家族が来てくれ、長男も食事に誘ってくれました。その時、これまで抱えてきた気持ちや、「仲の良い姿を子供たちに見せたい」という本心を、夫にも、子供にも打ち明けられたのです。初めてのことでした。今までとは違う自分を確信し、“きっと変われる”、そんな希望が持てました。
素直な心で夫に向き合うと…
夫に「体調はどう?」と素直に尋ね、「すき焼きが食べたい」との要望に「作ってやるかあ」と思える私。夫から冗談ぽく「サンキュー」と返ってきた時は、驚きました。話が分からなくても、「ん⁉」と、とげのある返しではなく、「それってなあに?」。何のストレスもなく続く会話は、心地いいものです。波風が立つかも…とためらうことも、最近は、正直に話せるようになりました。
先日、夫が初めて手土産を持って帰宅。「どうしたの?」「うん、この前のがうまかったから」。私へのお礼だなんて、驚くやら、うれしいやら。子供たちが見舞いに行った時も、「母ちゃんが持ってきてくれるのが、うまいんだ」と話していたそうで、喜んでくれていたんだなあと、胸が熱くなりました。
二人で温かい家庭の手本を
狭い廊下を擦れ違うにも、かに歩きをして、目を合わせなかった二人。それが、仕事に行く夫を温かく送り、たわいもない会話をして笑い合えるとは、夢のまた夢のような毎日です。どんなにつらくても、神の教えを学び、神に救いを求めてきたことが、一つ一つかなっていく実感があります。
「子供たちに良いものを残したい。仕合せになってほしい。だから、仲の良い夫婦に」。親の生きざまが子孫に受け継がれることを知らなかったら、こんな心境には絶対になれなかったはず。「温かい家庭をつくるいいお手本を、二人で見せていく」。そのスタートラインにやっと立てた私たちです。
「教え」を学んで 祈願を重ね
「真実の愛」に生きる人間を目指す
この心は 自然と神の心に重なり
「運命」に
守られ 導かれ 救われてゆく
同時に 神の実在を体感し
「正道」を行く思いを強くする
行き着く先に
開運人生・「真実の光」が
待っている
(令和7年11月29日)
※真実の光(みち);真実の幸福を実現する極意。人として正しい生き方をし、仕合せな悔いのない一生を送ると、子孫に良い因を残すことができます。さらに、生まれ変わるごとに、より仕合せな人生が約束されます。大山命が直使供丸姫先生を通して確立された、究極の救いの手だて。これにより、誰もが求めてやまない、真実の幸福がかなうのです。詳しくは、『生命の歩み』249ページで確認しましょう。

