No. 1886

病がつなぎ直した夫婦の絆
共に過ごす喜びを、今

(福岡県KH/60代女性/保育士) 

義母の介護のために、車で1時間ほどの実家で暮らすことにした夫。時折電話をしたり、会いに行ったりする生活が始まりました。しかし、義母が施設に入所してからも、夫は「実家がいい」と戻ってきません。私は仕事もあるし、一人の生活は気楽だし…。気付けば、あっという間に、6、7年がたっていたのです。「本当にこれでいいのかな」。そうした気持ちが募り始めた、昨年の春。偉光会館の帰りに訪ねていくと、夫の様子が変です。手足の動きがおかしく、目もうつろ…。すぐに救急車で病院へ。意識が戻ったのは、それから10日後のことでした。 

確かに守られた「心の動き」

夫は脳動静脈奇形という生まれつきの病による、脳出血を起こしていたそうです。「言語や感情などをつかさどる、人として一番大切な所にダメージを受けています」。衝撃的な医師の言葉。けれど、同時に思いました。もし、夫が一人の時に出血していたら。もし、あの時、私が仲間とランチに行っていたら…。そう考えると震えが止まらず、神が“心の動き”を守ってくださったと、感謝があふれました。夫の回復力は目覚ましく、半年後には、歩いて退院することができたのです。 

真理を軸に悔いのない判断を

退院に当たっては、「どこで暮らすか」という問題が。環境的には、手すりの付いた夫の実家が安全です。けれど、私は嫌でした。良い思い出がなかったからです。神示に触れて、葛藤を祈願する中で、気が付きました。夫に安心して暮らしてほしい。家族の関わりを大切にしたい。それが私の何よりの願いです。だったら、今こそ“夫の心”に寄り添おう。気持ちがすっきり固まると、義妹夫婦も助けてくれて、驚くほど環境が整っていきました。夫の実家が、私にとっても居心地のよい場所になっていったのです。 

とはいえ、当初は試行錯誤の連続でした。コミュニケーションが取りづらくなった夫。時間で食事と判断し、黙って食卓に着く姿に焦り、「まだだから!」と叫んでは反省の繰り返し。そうして、だんだん分かってきたのです。そばに寄って、気持ちを向けて話せば、ちゃんと夫に伝わります。穏やかに待っていてくれるのです。私が一方的に話すか、二人とも黙っていた以前は、仮面夫婦だったのかも…。そう感じられるほど、関わりが変わってきています。 

二人で過ごすぬくもりを感じて

ことしの初め、夫は心拍に異常が見つかり、6月に、カテーテルの手術を受けることになりました。案じる思いを伝えたら、信者となってくれた夫。当初は「しない」と言っていた手術も受け入れてくれたのです。その“心”をしっかり支えていきたいと思います。 

最近は、二人での散歩が日課です。少し前、夫が先に出ていってしまった時のこと。私の怒りが伝わったのでしょう。「待てなくてごめん」と夫がひと言。「ごめん」なんて、結婚して以来初めてです! 「反省してる?」「うん」「なら、いいよ」。夫なりに、気持ちを感じてくれたことがうれしくて、二人で笑い合いました。縁があって夫婦になれた私たち。「夫婦って、こういうものなんだな」。この感覚を大切に、和のある家庭を築いていきます。 

「真理」で関わる家庭は
  家族の心を一つに重ね
     魂安らぐ環境を手にし
       「運命」に守られてゆく
神が人間(ひと)に示す
        「真理」を学び
     「和のある家庭」を築くべし
 その思いの強さが
  仕合せ・幸福な人生を 引き寄せる

令和8年1月23日〈中略あり〉