No. 1562

人との関わりが苦手な自分
大きく変われたその訳は…

(大分県TW/40代男性/有機農業) 

人と関わるのは大の苦手。30代半ばで有機農業を始めたのも、単に自分が良いと思う、こだわりの作物を作るため。そんな私が、この2年で大きく変わりました。 

見えた!「奉仕心」の大切さ

きっかけは、「信者心の基勉強会 仕事編」への出席でした。心に強く響いた「仕事は奉仕の心ですること」という神の教え。人の心を大切に。人のために自分の力を役立てる。でも、この感覚、自分の中にどれくらいあっただろうか…。自問自答しながら仕事をするうちに、独り善がりの「良い物」でなく、「食べる人に喜んでもらえる物」を作りたいと思うように。それだけでなく、あれほど苦しんでいた「人との関わり」が次々好転していったのです。 

人を思って触れ合えるように

そんな中で引き受けたのが、「親子の芋掘り体験」の依頼でした。自分の農作業を中断して畑作りをし、苗を注文。利益はありませんが、一生懸命に準備しました。ところが、「人数が集まらなくて」とイベントは延期に。本来の私なら、「ふざけるな!」と怒り心頭だったはず。それが、一瞬の動揺はあったものの、すぐに気持ちを切り替えられました。「また声を掛けてくれたらいいな。子供たちに喜んでもらいたい」と思ったのです。 

そもそも、手間がかかるばかりのこの仕事。子供たちを思って引き受けたこと自体が、私の心の大きな変化でした。人を思い、「人との関わり」を積極的に持てるまでになった自分。それがうれしくて、うれしくて…。今回の依頼があったからこそ、そうした奇跡に気付けました。 

愛が返る毎日に味わう喜び

人の心を大切にすることを胸に、近所の人にも、仕事の関係者にも、「相手の思いを聞こう」「穏やかな言い方を…」と心掛ける日々。最近は、周りの人たちも本当に良くしてくれます。「大変だったら手伝うよ」と声を掛けてくれたり、「これ食べて」と頂き物をしたり。隣の畑の人が、無農薬の私の畑に農薬が流れない配慮をしてくれるようにもなりました。人の心の温かさが伝わってきて、どんどん感謝が膨らんでいます。 

市場のスタッフからは、「あなたのファームの野菜は『優しい味がする』と大人気」とうれしい言葉まで。生きがいは、人との関わりの中、奉仕の心が運んでくるもの。こんなに明るい気持ちでいられて、こんなに喜びを味わえて…。ほんの数年前とは全く違う自分がいます。 

「教え」を学び
   奉仕の心を神に求めて 祈願する
 自然と 感謝の思いが引き出され
     万人・万物との縁が生まれる
 家庭で 学校で 会社で 地域で
    人々と正しく関わり
          生きがいが持てる
仕事は
 奉仕の心で 人々との縁を深めるほど
   互いの運命は重なり
          大きな成果を生む

(令和6年9月15日 信者心の基勉強会 仕事編『友輪』343号6ページ〈中略あり〉)