(岐阜県YH/60代男性/会社員)
4年前に前立腺がんが発覚。術後、病巣を取り切れず、いつ、どこに発症するか分からない状態と言われました。不安と恐怖が常にあり、再発しないように祈る日々でした。ところが、昨年、膀胱(ぼうこう)に腫瘍が見つかり、さらに腎臓にも…。「もう駄目か…」。ショックで、目の前が真っ暗になりました。
やるべきことが分かった
しかし、自力では何もできず、頼れるのは神だけ。心機一転、夫婦で真剣に神の教えを学ぶと、はっとすることばかりでした。病気を引き込むのは、自分の心の不安定さにある。和のある家庭こそが大事…。それなのに私は、上司に不満を持ち、そのいらいらを家族にぶつけていたのです。娘の言動に腹を立て、その姿に妻も苦しませて…。心の安定からも、和のある家庭からも程遠い状態でした。何でも思いどおりにしないと気が済まない性格こそ修正すべきであり、神に願うのはそこだったと分かったのです。
心の変化がもたらしたもの
「穏やかな心で暮らしたい」「家族に温かい関心を…」自分を正す祈願を始めたら、家族に関わろうとする気持ちになりました。つらさを一人で抱えまいと妻に話したら、診察にも毎回付き添ってくれて、どれほど心強かったか。娘の好きなアイドルにまで腹を立てていたのが、どういう人か尋ね、一緒に音楽を聞いて「いい歌だね」。すると、娘も、家事などで私たちを支え、診察後は必ず「どうだった?」と気に掛けてくれるようになったのです。
神に願えば、心はこんなにも変わるのかという驚きと、家族の存在は本当にありがたいものだと痛感しました。家族の思いに応えたくなって、「前向きに治療に臨もう」「感謝を伝えていこう」と変わってきた頃です。腎臓の手術に着手できない原因となっていた2つの結石が、自力で体外へ。おかげで、全ての病巣を摘出できたのです。その後は、経過観察のみで、何の支障もなく過ごせています。
入院中、手術を無事に終えたことをメールで上司に報告した折、「お帰り」との返信が。自分を心配し、待ってくれている…、泣けました。人の温かさを感じられないのも、私の欠けの一つでした。復帰した今は、上司の意向を素直に受け止めて仕事を遂行でき、何ともいい関係が築けています。
心の動きを導かれていた
振り返れば、がんが見つかったのは、いつもの血尿で、なぜか受診しようと思えたから。そこで、医師が気になって、見過ごしてしまいそうな小さながんを発見してくれたから。見えないところで、神が一つ一つの心の動きを導いてくださっていたのです。そのご守護に深く感謝しています。
ホッとする家庭をみんなで
病をもって、本当に自分が変わりました。あれこれ責めていた心が、何かにつけ温かい関心が持てて、家族と和やかに会話ができます。職場での昼食を終えると、「きょうも弁当、おいしかった。あしたもよろしく」と、感謝の気持ちを妻にLINE。こんなささいなことにも、仕合せを感じます。何でも話せてほっとする和のある家庭。まだまだ完璧ではありませんが、確実に近づいている手応えがあります。病気も、事故・災難も引き込まない心を、家族と一緒にしっかりつくっていきます。



「教え」で関わる家庭を築く
努力をするべし
自然と心は安定し
感謝の思いが
「人生」の迷いを消してゆく
成すべきことは
奉仕の心を知って
出会いを生かす心を欠かない
気持ちは 明るく 強く
人々に関わる思いが深まってゆく
この時に
人間は 真の健康を手にできる
『真実の光・神示 令和6年版』32ページ


