No. 1532

家族の存在が支えになって
修正できた自分の生き方

(佐賀県AM/60代男性/整備士) 

「僕って、仏頂面で話し掛けにくい?」神の教えを学んで見えた、自分の姿。整備士として働いていたガソリンスタンドでは、後輩に声を荒らげることもしばしば。「こんなことも知らないのか!?」「しっかりやってくれよ!」。ミスなく作業するためとはいえ、周りには気難しい人に映っていたと思います。改めた方がいいと分かってはいたものの、「これが自分という人間だから」といった妙なプライドがありました。だから、本気で相手に歩み寄ろう、生き方を変えようとはしてこなかったのです。 

「何でも話す」を実践したら… 

結局、何も変わらないまま定年を迎えてしまいました。退職後、神の教えを学んでいて再認識したのが、「家族との会話の大切さ」です。私は、家で仕事の話をしません。愚痴っぽくなるのも、イライラした感情を家に持ち込むのも、嫌だったからです。しかし、消化できない思いが常にくすぶっていたのも事実。そのせいか、家族の話を聞いていても、返事は「はあ」「ふうん」。なかなか会話が続きませんでした。 

「やっぱり変わりたい!」一念発起し、妻や娘に頑張る宣言をしたのが、今年の正月。まずは、家族に自分の話をしてみました。「何を」と話題を選ばず、「何でも」です。その日の出来事、感じたこと、そして反省点も。「後輩に、もっと丁寧に教えてあげればよかった」「自分の態度で、人に嫌な思いをさせたと思う」と。「お父さん、どんどん気付くね」「次から気を付ければ大丈夫だよ」。家族の反応に、ますます頑張る意欲が膨らみます。「会話ってすごい!」を実感しました。 

会話や笑顔があふれる家に 

妻子の話を聞く私の相づちも、「大変でも頑張ってるんだね」「偉いね」などと変わりました。口数が多くはなかった娘が、大学や友人のことなど、ますます話してくれるように。気付いたら、会話や笑顔が絶えない家になっていたのです。 

「変わった」は最高の褒め言葉 

4月から、再び整備士として働いています。自分と本気で向き合えたおかげで、自ら気持ちよく挨拶したり、ささいなことにも「ありがとう」を伝えたり。周囲の人を率先して手伝う場面も増えました。心が通い合う感覚があり、職場にもすぐになじめて、やりがいを持って働く日々です。 

近頃、以前の私を知る人から、「人が変わったみたい」「話しやすくなった」と驚かれます。「これが自分」というこだわりを乗り越えられて、本当に良かった。何よりうれしいのは、家族が「うちで一番光ってるのはお父さん!」「我が家のMVPだね」と褒めてくれたこと。一人ではできなかった「心の修正」。妻や娘がいてくれたから、頑張ることができました。これからも、家族でいろんな話をしながら、生き方を高めていきます。 

「教え」のある家庭をつくる努力をする
 「教え」で心重なる家庭を
            家族でつくる
 「和のある家庭」に
    人の心(運命実体)は安定し
   家族の会話を通し
      実体を互いに修正してゆく
 自然と 運命の力が引き出され
     奉仕に「生きる」心が芽吹く

『真実の光・神示 令和2年版』76ページ