(佐賀県SE/50代女性/アルバイト)
「何でできないの?」。昔から、「自分の考えが絶対」という思いが強く、親に対しても、職場でも、常に上から目線。人を小ばかにして、責めて。傷つけても、知らんぷり。周りからしたら、私は近寄りがたい人間だったと思います。仕合せな毎日を送りたいのに、どうしても実らない…。なぜ? もがくほど、苦しみは増していくばかりだったのです。
原因は自分だった
28歳の時、いとこが神示教会を紹介してくれました。正直、宗教に対して偏見を持っていましたが、ご神前で祈願すると、何だか心がぽかぽかしたのを覚えています。神の教えに触れるほど、見えてきた自分の性格の強さ。「全て、私の心が原因だったんだ…」と気付きました。毎月、教会へ学びに行くようになり、学ぶほど、心が洗われるようでした。「日々穏やかな心で暮らしたい。そのために、自分が変わろう」。真剣に神に願ったのです。
まず変わったのは、親に対する気持ちです。貧しかった親に比べて、私は高校も出ているし、仕事もして、稼いでいる。だから、ちょっとしたことにも、「何でこんなことができないの!」といつも怒っていました。それまでの自分を情けなく思うと同時に、「親のおかげで、今の私がある。大事にしないといけない」と、感謝が膨らんでいったのです。
一番の宝は親への尊敬心
やがて父は、夜だけ認知症の症状が出るように。経済的に苦労してきたからか、お金への執着心が強く出て、夜はお金の話ばかりします。そんなときは、母と二人でじっくり耳を傾けます。また、家にいるのに、「家に帰る」と言い出すことも。不思議と、神棚の所へ連れていくと、「家だな」と安心してくれるのです。
こんなふうに、優しく、温かく、ゆったりと接することができる自分に、私はいつの間にか変わっていました。親への感謝と、尊敬の心。神にすがって手にできた、一番の宝です。
それを手にしたら、職場でも、相手の身になれ、感謝もできるように。「ありがとう」の言葉が自分からたくさん出て、周囲からも返ってきます。すっかり人間関係が円滑になりました。
愛いっぱいの心を目指して
傲慢(ごうまん)で、人の心をたくさん傷つけてきた過去。それが、笑顔で優しい言葉を掛けられるようになり、人生が180度変わりました。父が亡くなるまで介護した3年間も、母と3人で楽しく暮らせ、仲良し親子で見送ることができたのです。
人付き合いが得意ではない、もともとの性格は変わらないけれど、だからこそ、人と関わる素晴らしさを、この先の人生でもたくさん味わえるように。もっともっと愛でいっぱいの自分を目指していきます!
神の「教え」に
「人生の真理」が示されている
「真理」が 心を豊かに育み
「真理」に生きるほど
人・物との縁が深まる
ますます実体は高められ
「運命」に導かれ 守られる
「人生」が始まってゆく
「真理」で関わる家庭に身を置くことで
人間は
自然と互いに実体を高め合い
喜びを共有し
生きがいのある人生を手にできる
(令和6年2月1日 信者心の道勉強会 『友輪』341号14ページ〈中略あり〉)