我が家の一画を整備して、長男家族の家を建てることになり、土地の清めの儀を申し込みました。楽しみに準備を進めていたところ、施主の長男が、「ここじゃなくて、別の場所に建てる」と言い出したのです。夫は「勝手にしろ!」と大激怒。私も「もう業者も動いているのに…」とあぜんとしました。
素直に教えを実践するだけで…
この事件が、我が家の大きな転換点となりました。感情が荒ぶるまま『理知の真理』を開き、見えてきたのはこだわりだらけだった私の心。儀式はやるべき、ここに家を建てるべき…。「○○すべき」の心をゼロにして、「まずは息子の話を聞く」。やるべきことがシンプルにつかめたのです。
早速、話し合いの場を設けました。長男の考えを聞くと、本人なりに、妻や生まれたばかりの子供のことを考えていたと分かりました。親であっても、会話しないと我が子の気持ちは見えないもの…とつくづく反省。夫も静かに聞いていました。息子は気持ちが落ち着いたのでしょう。「今まで、父さんと母さんの言葉に縛られている感覚があったけど、これからはちゃんと意見を言うよ。家は、予定どおりこの場所に建てる」と言うのです。あっという間に家族の心が丸く収まっていく不思議を味わいました。
儀式当日、雨の中で準備する長男。お嫁さんも、「何か手伝いましょうか」と気配りしてくれます。ふと、その昔、この場所で亡き両親が助け合っていた姿がよみがえりました。儀式の後、息子は「儀式を通して、家族の大切さを教えてもらったと思う。これまで足りなかったコミュニケーションを大切にしたい」と言っていました。
これから自分たちが育む絆
そして、本当にそうなったのです。新居のことで、家族で話す機会が増えましたが、これまでと違ってもめません。私はとにかく出しゃばらないように祈願。夫とも「息子夫婦の気持ちを大切にしようね」と心を一つにしました。息子は、何でも一人で決めて事後報告するタイプでしたが、今は、嫁や私たちの考えを聞いてくれます。
さらにうれしかったのは、嫁が慕ってくれるようになったことです。子育てサークルや孫のことなど、いろいろ話してくれるので、一つ一つ聞きつつ、「何でも息子と話しなね」と言うと、「はい!」と素直に受け止めてくれるのです。
新居は、来年に完成する予定です。先祖から受け継いできたこの土地。目には見えないけれど、この場所で育み、つながってきた家族の絆があり、これからも育まれていくと思うと感慨深いです。神の教えで強く、太い絆を残していきたいと思います。
神示で確認 「喜び」の仕組み
家族とのつながりは 「教え」のある家庭には 自然と会話が増えて 深まって行く
相手の気持ちを受け止め 我が思いを重ねて言葉を返す
この繰り返しに 絆が生まれる
――仕合せの基は和のある家庭
夫婦は仲良く心(運命)を重ね 親子は心(感情)の交流を欠かさぬこと――
『真実の光・神示 平成30年版』144ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
家族とのつながりは
「教え」のある家庭には
自然と会話が増えて
深まって行く
相手の気持ちを受け止め
我が思いを重ねて言葉を返す
この繰り返しに 絆が生まれる
――仕合せの基は和のある家庭
夫婦は仲良く心(運命)を重ね
親子は心(感情)の交流を
欠かさぬこと――
『真実の光・神示 平成30年版』144ページ