No. 401

家族の立ち位置をつかんで
居心地の良い家庭を手に!
(岩手県WS/60代女性/看護師)

長男夫婦は共働きで、特に嫁の職場が変わってからは、家事も子供の世話もほとんど私がやっています。嫁は疲れきって帰宅するため、まずは横になって体を休めないと動けない様子。寄ってきた孫の相手もできない姿に、気をもんでいました。

祖母の立場を越えた結果は…

息子が何も言わないので、「子供が遊びたがってるよ」「やることを終わらせてから一休みした方が、疲れが取れるんじゃない?」などと、私が嫁に声を掛けていました。それでも、晩ご飯ができた頃にやっと起きてきます。我が身だけで精いっぱいの状態に、いつしか孫が、祖母である私のそばから離れなくなってしまったのです。

「このままではいけない…」と感じ、公式サイトや教会図書で真剣に学びました。「どう関わったらよいか」「私が気付くべきは何か」その視点で学んでいくと、家庭での役割を見失っていた自分に気が付いたのです。息子夫婦を補うつもりが、出しゃばっていた私。「孫を寝かせなくては…」「歯磨きをさせて」と、両親を飛び越して、関わり過ぎていたと悟ったのです。

正しい関わりが導く幸

孫のために何より大切なのは、息子夫婦の気持ちが一つであることや、親子の心のつながりであることがつかめました。それからは、息子夫婦を見守る努力を始めたのです。すると、一番遅く帰宅しても、部屋の掃除や、片付けをしている息子の姿が目に留まりました。声を掛けると、「慣れない職場で頑張っている嫁に、少しでも体を休めてほしくて、自分にできることをしている」と言うのです。互いを理解し、補い合っている夫婦の姿が見えてきて、私が世話を焼き過ぎず、息子たちを応援していこうと、気持ちを切り替えました。

心が変わると、嫁が横になっていても、「よっぽど疲れているのだろう」と感じるようになりました。「ここまではやってあるから、後はパパにお願い!」「歯磨きの最後の仕上げは、やっぱりママじゃないと!」祖母の立場を踏まえ、夫婦の心を思いやりながら声を掛けていくうちに、家の中に居心地の良さが広がっていったのです。子供に優しく声を掛け、歯を磨いてあげる嫁の姿には、母親の温かさがあふれていました。

神の教えを学んでいるからこそ、互いの存在を生かし合う大切さを見逃さないで済みました。家族同士が正しく関わり合い、和のある家庭をつくり上げていきたいと思います。

 

「祖母の立場でできること」は、以下からもつかめます。ぜひご確認ください。