(山形県ST/30代女性/派遣社員)
物心ついた頃から、両親は共働きで忙しく、話をしても反対ばかり。だんだん相談をしなくなっていきました。大学も、就職も、自分の思いを優先して東京に決め、一人暮らしをしていた十数年。大きな決断も、親に内緒で準備を進めて、事後報告のみだったのです。
自分のやりたいことをしてきた人生が、急転したのは数年前。業務過多で苦しい状況に追い込まれる中、友人が次々と結婚。焦りや孤独感にさいなまれ、適応障害と診断されました。実家に戻ったものの、収入、キャリア、結婚と、世間で「幸せ」とされるものを何一つ手にできない現実…。重苦しい閉塞(へいそく)感は拭えないままでした。
取り組むことが見えると…
ある日、母が教会図書の『心の正道』を薦めてくれました。読み進めると、悩みを生み出している自分の生き方に気が付いたのです。「東京へ行きたい。あの仕事をしたい。あれもこれも…」という過分な欲。そして、周りの気持ちも聞かないで突き進む、独り善がりな性格。でも、ここを改善すれば、仕合せになれる。人生は、自分の生き方を高めることで、開けていくんだ!と信じて、歩み出せたのです。
心の内を何でも話せる親子に
その希望を胸に、「どうせ反対される」という先入観を捨て、家族とコミュニケーションを取ることから始めました。見えてきたのは、それまで分からなかった親の思いでした。焦って仕事を探す私の体を、どんなに案じてくれていたか。「東京に行くな」と言うのも、「近くにいれば応援できる」という、親心だったのです。それに気付いて、やっと本音を打ち明けられました。収入面の心配や、周りが結婚していく不安など…。父も母も話を遮らずに受け止めてくれ、心がフッと軽くなるのを感じました。
実は、また内緒で東京の会社を探していた私。思い切って、全てを話しました。総務の仕事をしていた時に、とてもやりがいを感じたこと。でも、山形には、その部門の求人がないこと…。両親は、親身に話を聞いて、「どんな職場でも、人の役に立つ仕事ができればいいよ」とアドバイスをしてくれました。その瞬間、東京へのこだわりが流れ、「そっか、地元でも探してみよう」と素直に思えたのです。
物から心へ。人生観の大転換
早速、派遣会社に登録。紹介されたのは、理想とは違う仕事でしたが、人と関わることで、やりがいを感じました。今、働く場所や部門、給料の多寡ではない、純粋に人に役立つ喜びを味わっています。家に帰ると、その日にあった出来事を、何でも話している自分がいます。明るく、前向きに頑張っている姿に、安心してもらいたいのです。
心の病も少しずつ回復し、通院の間隔も延びてきました。家族との心の交流が、健康を支え、人と関わるエネルギーをくれると感じます。病気になったことで、「心の豊かさ」を第一に考える自分に変われました。これからは、家族との会話を大切に、この「豊かな心」を軸に歩んでいきます。



運命・実体で生きる人間は
実体を修正し 高めるほど
家族の心は一つに重なり
運命に守られ 導かれ 救われる
健康な心は 和のある家庭で育つ
生きがいある仕事は
会話のある家庭で「生きる」
人間の心に生まれる



※この方のお母さまからの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。