No. 1787

頼れない夫のはずが…
ずっと一緒にいたい存在に

(埼玉県YO/60代女性/主婦) 

夫の転勤や単身赴任が多かった我が家。子育てに迷うこともあり、夫に相談するのですが、返事はいつも私と違う…。「何て冷たいの…」。そのうち、「どうせ言っても、分かってくれない」「頼れない」という気持ちに。いつからか、どんなことも自分でやって、夫には事後報告するようになっていました。会話などしなくても、問題が起きなければそれでいいと思っていたのです。同時に、「このままでは良くない」と、心のどこかで感じていました。 

行動の過ちが教えから見えて

その頃、近くに偉光会館が誕生。それまでにない真剣さで、神の教えを学び始めました。強く感じたのは、「今の自分を変えたい」ということ。“変わらないと、何も前に進んでいかない”と思ったのです。そして、一番大事にしなければいけないのは家族なのだと気付くと、反省がぽろぽろと出てきました。私は、思いが強いんだ。相手が共感してくれないと、不満を持ってしまう。だから、自分と意見の異なる夫ではなく、気の合う友人と過ごして気を晴らし、相談もしていたんだ…。一連の行動の訳が分かったのです。「私って何て身勝手! 夫の心を分かろうともしないで、自分を守ることばかり」。まずは、自我を取って、夫とちゃんと向き合えるように。「やってみよう」と決意しました。

夫に気持ちを語ったら…

そして、早速実践。日頃の思いを、全て夫に打ち明けたのです。すると、「留守中、しっかり家を守り、3人の子供たちも立派に育ててくれた。本当にありがとう。感謝しかないよ」と意外な言葉が。張り詰めていたものが、スーッと解けていくようでした。当時気掛かりだった子供たちのことも、「自信を持ってやっていこうよ」と。一人で子育てしたつもりになって、意地を張っていた自分が恥ずかしくなりました。同時に、家族のために、知らない土地で一生懸命働いてくれた夫への感謝が湧いてきたのです。私たちへの愛が伝わってきて、思わず、「今まで本当にごめんなさい。私が間違っていました」と言っていました。“夫は頼れない”のではなく、私が、“夫を頼っていなかった”だけだった…。涙が止まらなくなった私を、夫は笑って許してくれました。 

教えの実践への思いを強く

以来、不平や不満が出そうになると、すぐ祈願。わずかな心の動きも見逃さないようにしたのです。そして、気持ちを整理してから夫に話をしていきました。「お父さんは、どう思う?」と聞くと、ちゃんと考えを伝えてくれます。いつも真剣に向き合ってくれる夫の思いを、私もしっかり聞くように。すぐに結論が出なくても、語り合っていくうちに、「いいね」「それでやってみようよ」となるのです。そうした会話が心地よく、安心感が広がります。 

そんなある日、ずっと願っていた「一緒に神の教えで生きていきたい」。この気持ちをストレートに伝えたのです。夫は静かにほほ笑み、神の館へ。夫婦で学ぶスタートラインに立てました。二人の出会いから38年目にして頂いた、大きな奇跡でした。「初心者マークですが、よろしくお願いします」と夫。二人で教えを学んでいくうちに、義父の介護の問題も、お互いの気持ちを尊重しながら結論へ。今までの私なら、自分の意見を強く押し通していたに違いありません。変わりたい思いで努力を続けてきて、本当に良かったです。 

つながりを深めて仕合せへ

不思議と、3人の子供たちとも頻繁に連絡を取るようになりました。夫が提案した「家族LINE」を通じて、みんなで過ごす機会も増え、仕合せを感じます。これからの人生も、夫婦二人三脚で、悔いのない人生を目指します。そして、豊かな生き方を、子供たちにつないでいきます。 

家庭の価値をよくよく悟り
 「教え」に生きて
   家族の関わりを深める努力が必要
 「教え」が家族の心を一つに重ね
    補い 支え合って
       「生きる」家庭をつくる
夫婦で「教え」を学び
    「真理」に生きるほど
 親子の会話は増えて
  「六つの花びら」咲き誇る家となる
――「真理」で触れ合うほど 人間は
 互いの実体を高め合う心が芽吹く――
実体は修正され 運命の力は磨かれ
    心(魂)休まる家となってゆく

『真実の光・神示 令和2年版』60ページ(中略あり)

※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『生命の歩み』84ページで確認しましょう。