No. 1413

父譲りの性格が激変したら
家族と心が通い合えた(夫編)
(青森県TT/60代男性/りんご農家)

暴力を振るう父の下で育ち、その恐怖と憎しみが、心の傷として残り続けました。それが流れたのは、信者となって、人には逃れられない宿命があることを知り、父も苦しかったのだろうと思えたからです。笑顔を交わし、親子らしく暮らす中で父の最期をみとれるなど、思いもしませんでした。 

父親そっくりの自分

“逃れられない宿命”それは我が家の「心の道」に受け継がれている気質。これは手ごわいです。「父のようには絶対ならない」と言い聞かせながら、暴力こそ振るわずとも、短気で口が悪いのは、父親そっくり。自分は靴を脱ぎっ放しなのに、家族には「きちんとそろえろ!」と怒鳴り、運転中に追い越されれば、やり返さないと気が済みません。隣で妻が怖がっていようがお構いなしで、感情のままに生きていたのです。 

「このままではあかん」“心の道に悪いものを残したくない”という思いが強くなったのは、父を送った頃から。偉光会館でも、家でも、神の教えをとにかく学びました。そこで気付いた、あまりに愚かしい生き方の数々。見えてきたのは、「夫婦が土台」「有限の人生をどう生きるかが大事」「病気や事故・災難を引き込む生き方をしていた」ということ。まずは、かっとする心を修正しなくては…。人への思いやりや温かい関心が、全然足りていない。それが分かって、“本気でやろう”と決意しました。

相手を思いやってみたら…

共にりんご園を営む妻とは、常に一緒です。枝を勝手に切っただの、文句ばかり言っていた私の目に、今までと違い、妻が一生懸命働く姿が映りました。「疲れただろう」「ありがとう」と感謝を伝えると、「あなたの方がもっと疲れているでしょ」といたわってくれました。妻を思いやると、温かい思いが返ってくる。疲れが吹き飛び、心がぽかぽかして、「夫婦っていいもんだな」と、しみじみ感じました。 

次男にも、思いやる言葉を掛けるにつれ、いろいろ話をしてくれるようになりました。ある時、「仕事で手が荒れたなあ」と言うので、「それは大変だな。手の皮が薄いんだっちゃな」と返したら、言い方が面白かったようで、みんなが笑顔に。娘夫婦が正月に来た時も、他県に住む長男と偉光郷に宿泊した時も、驚くほど話ができて、心が通い合っているのを実感できました。自分が味わえなかった親子の交流がかなっている今、“逃れられない宿命”から大きく救われていることを感じます。 

生き方に自信が持てた

いちいちかっとしなくなったのは、自分でも不思議です。支度が遅くても、「ゆっくりでいいよ」と待てる。前の車がのろのろ運転でもイライラしない。とてつもない難題が、今は当たり前のようにクリアできます。周りの状況が気にならず、心が振り回されないだけで、こんなにも穏やかに過ごせるとは…。 

感情のままに生きて、どれだけ家族に嫌な思いをさせてきたか。怒鳴って泣かせても、妻は私を変えようともせず、離れることもなく、“心が通い合う夫婦になりたい”という心で接し続けてくれました。そうした妻や子供たちへの感謝を絶対に忘れません。 

いつか妻から、「あなたと連れ添って仕合せだった」と言われる夫になりたい。妻と一緒に人生を悔いなく歩み抜いて、子供たちに良いものをたくさん残したい。自分を変えてくれた神の教えに沿って生きれば、それができる! 強い自信があります。

※既に公開中の、この方の奥様からの「喜びの声」も、併せてご覧ください。

 

夫婦で「教え」を学び
  「心の道」に良き因を残す夫婦を
               目指す
 この思いが 二人の心を強くつなぎ
    「真実の愛」をますます育てる
人間は
 「和のある家庭」に身を置くことで
    実体を修正し合って
           仕合せを味わう
 互いの運命は
  ますます重なり 補い 支え合って
    生きがい多い人生を歩み抜ける

『真実の光・神示 令和5年版』81ページ(中略あり)