家族の思いを聞く。私はずっと、「そのチャンスを逃してきた」。神示を読んで得た気付きが、人生を明るく変えてくれました。
一編の神示をきっかけに
長年、幼稚園教諭をしてきた私。思えば、家でもその延長で、帰宅した我が子たちが「ママ~!」と駆け寄ってきても、「靴をそろえて、うがいをしてから」。夫にも「ハンカチ持った?」などと尋ね、「幼稚園生じゃあるまいし」とあきれられたこともあったのです。口数の少ない夫とは、けんかもしない代わりに語り合うこともなく、私にはどこか寂しさがありました。
その日々を変えたのが、一編の神示です。
人は 神に近づき 生きるほど
「愛」ある心 豊かに芽吹かせ
「良縁」引き寄せ
悟り深き人生となる
(平成19年9月9日『真実の光・神示 増補版〈平成15年~令和3年〉』64ページ)
まずは、「自分が」心に愛を育む。そこに、自分も家族も人生が引き上げられていく。相手ばかり見ていた目が、ようやく「自分」に向いて、自らを振り返るようになったのです。
そこで見えてきたのは、夫が話す前に言葉を挟んでいる自分の姿。それでは、「伝えたい」思いが冷めてしまいます。「私が」会話のチャンスを逃していた! ものすごく損をしていたと気が付いて、「家族の話を聞ける自分に」と、真剣に祈願したのです。次第に、「夫はどう思ってるだろう」「何を考えてるのかな」と、話を聞くこと自体が楽しくなったのが不思議でした。
言葉に込められた思いを感じて
「伝えたがり」な私は、相手を自分に沿わせようとしている。そんな反省も生まれました。そうして夫の言葉に耳を傾けていると、「思い」が確かに伝わってきます。
ある日、脚立に乗った私を見て、「危ない! 何やってるんだ!」。確かに足場が悪く、夫の言うとおり。厳しさよりも温かさを感じられて、「そうだね、ありがとう」と素直に返せたのです。忠告を聞かずに出掛け、凍った雪道で滑り、お尻を打った以前がうそのよう…。それ以来、小さなけがが減っていきました。
家族のぬくもりを感じる会話が
先日、「ちょっと話を聞いて」という知人に会いに行き、気が付くと夕方に。夫はどうしているだろう…。以前だったら、「今まで何してたんだ」「だって困ってる人がいたのよ」などと、かみ合わない会話をしていた場面です。ところが帰宅すると、「お母さん、ご苦労さま」。「ありがとう」と返しながら、思わず涙がにじみました。夫の言葉に込められた深いねぎらいが、うれしくてたまりませんでした。
こんな私も、46歳でおばあちゃんになって、孫は今、大学生と高校生。家族と思いを交わし合い、孫たちに「おばあちゃん、頑張ってね」と励まされる毎日。心温まる喜びでいっぱいです。
神示「真理」に気付きを得て
祈願で実体を修正する
努力を欠いてはいけない
「教え」を学び
「真理」で家族と関わる
努力から始める
自然と 家族との会話が増えて
互いの思いは重なり
愛情が深くなる
神示「真理」に悟りを深めるほど
「道」欠く心の動きは起こらない
ますます心は安定し
万物全ての出会いが生きてくる
喜び多く
生きがい手にする人の人生が
ここにある
『真実の光・神示 令和4年版』149ページ(中略あり)