No. 1295

40代で倒れた夫と歩む人生
不思議なほど仕合せな心
(宮城県AO/70代女性/無職)

夫が仕事中に倒れたのは、23年前のことでした。当時47歳。もともとあった脳静脈奇形が破裂したのです。一命は取り留めたものの、左半身にまひが残り、日常生活が困難に…。夫は、子供たちの面倒を見ながら、家を守ってくれるようになりました。娘は8歳、息子は4歳。娘は、夫と一緒に手伝いを頑張り、「ちいママ」と呼ばれていたものです。 

人をもって救われていく実感

それから数年後、夫が脳梗塞で倒れ、車椅子生活になったのです。その上よくけいれんを起こし、息子が泣きながら、近所のかかりつけ医に駆け込む生活。私は途方に暮れました。働きながら夫の面倒は見られない。相談できる人もいない。「親子4人死んだ方がいいかもしれない…」行き詰まった心を、全て祈願で神にさらけ出しました。 

そんな中、不思議と人をもって救われていったのです。往診の医師から特別養護老人ホームを紹介していただき、何百人も入所希望者がいる中、2カ月後に入所。マンションの家賃が払えなかった時は、家主におわびに行くと、「普通は逃げるのに、ここまでする人はいませんよ。ずっとここで生活してください」と言っていただきました。 

その後、私に脳動脈瘤(りゅう)が見つかったこともご守護でした。無症状だったのに、かかりつけ医とのやりとりから、偶然発見できたのです。手術すると、「筋肉できれいに包めました。こんな動脈瘤は見たことない。もう100%大丈夫」と。それから14年たった今、何と動脈瘤は小さくなっています。 

夫へのわだかまりも消えて

これほどまでに神に守られていながら…。私の中には、「大変な時に夫は助けてくれなかった」というわだかまりがありました。それすらも、神の教えと祈願で流れていったのです。ある時、感じた夫の思い。施設で家族を思い、どんなに寂しく、心苦しかっただろうか? 夫の心が温かくなるように、家族で支えようと思ったのです。

夫は少しずつ弱っていきました。立ち上がれなくなり、おむつになり…。それでも、「早く家に帰って、食事を作るんだ」と周りに言っていたようです。ある日、言葉が話しづらい夫から聞いた「わ・る・かっ・た・な・あ」の言葉…。夫の気持ちが痛いほど伝わり、泣けてきました。 

神に守られているのは「心」

今年の6月。その日は施設の配慮で早朝から面会がかない、朝の6時。夫に「祈願しましょうね」と声を掛け、二人で手を合わせました。しばらくして、夫の手が自然と下に…。6時8分、最後の最後まで神に心を向け、夫は旅立ったのです。 

子供たちの「教会で送ってあげたい」という大きな後押しもあり、「玉納奉寿(葬儀)」がかないました。二人には幼い頃からつらい思いばかりさせてしまい、今も胸が痛みますが、「お母さんに苦労させたくない」と、本当によく支えてくれます。 

先日、義母と私たち親子で、夫の先祖のお墓参りに行きました。縁が深まっている姿を、夫の魂はどれほど喜んでいるでしょう。不思議なほど穏やかな私の心。神のお力の大きさを実感せずにはいられません。

――悔いなき人生歩み抜くため 神の教え「真理」に生きる――
 神の教えに生きる者皆 「真実」あるべき姿(我が人生)が見えてくる
 見えて祈願――自然と「道」の真理に生きている
人生導く力は「心」
    「道」を守りし人の心(人生)は 多くの出会いが支えと返る

――悔いなき人生歩み抜くため
    神の教え「真理」に生きる――
 神の教えに生きる者皆
  「真実」あるべき姿(我が人生)が
             見えてくる
 見えて祈願――
   自然と「道」の真理に生きている
人生導く力は「心」
  「道」を守りし人の心(人生)は
      多くの出会いが支えと返る

『真実の光・神示 平成20年版』84ページ(中略あり)