No. 1297

最愛の夫が突然の病に
“甘え”の感覚に気付いて
(長野県AK/60代女性/主婦)

人付き合いが苦手な私。「夫さえいてくれれば大丈夫」と、安穏と暮らしてきました。そんな中、夫が腹部の激痛に見舞われ、大学病院に救急搬送されたのです。 

肝臓の腫瘤(しゅりゅう)破裂で緊急手術。万が一、夫に何かあったら…。待合室の椅子にへたり込み、目を閉じました。思い出される数々の心得違い…。感情的になって家族や周りを責め、つまらないことで心を閉ざして…。こうした心が年月を重ねるにつれ、悪い塊になったのだろうか? 感謝の心すら忘れていた後悔で打ちのめされました。 

どん底からはい上がるために

夫は一命を取り留めたものの、肝臓に8cmの巨大ながんが見つかりました。しかも即手術とはいかず、転移の有無や体力など、幾つもの条件を全てクリアしないと手術はできない、と言われたのです。 

恐怖と絶望のどん底にいた私に、一人の信者仲間が寄り添ってくれました。「今、あなたがやることは、妻として夫をしっかりと支えていくことでは…」。その言葉に、今できることがあると心が晴れました。偉光会館に通い、教務相談も受ける中で、私はあることに気付いたのです。 

次第に前向きになっていく心

「夫がいれば生きていける」という“甘え”の感覚。妻として、母としての生き方があること。その生き方が、自分の人生も、家族の人生も仕合せにしていくことにも気付きました。 

家族に温かい言葉を掛ける、気持ちに寄り添う…できていなかった課題が一つ一つ見え、意識し始めた矢先、病院から「条件が整いましたよ! これで手術ができます」と連絡を頂いたのです。子供たちと抱き合って喜びました。 

限りある時をしっかりと歩んで

がんは巨大だったものの、他の臓器への癒着もなく、ポロリと取れたという不思議。その後の経過も順調で、やがて退院。願い続けた当たり前の日常が、何と戻ってきたのです。 

でも、今までの日常とは全く違います。人生は「有限」。夫のちょっとした言葉尻に腹を立てて心を閉ざす前に、会話していこうと思うのです。この前、夫に「私、とっても仕合せよ」と伝えたら、「僕も、君がいてくれるから仕合せだよ」と言ってくれました。 

「きょうも良い一日でありますように」という神任せのような祈願も、もう卒業。神が自動的に良い一日にしてくださるのではなく、私自身の心遣いで良い一日をつくる。自分の心が変わっていく奇跡を味わっています。

「教え」に気付きを得て 心(実体)を磨き 高める努力をする
 この「悟り」が 信者の人生を 大きく守り 導いてゆく
――人間は 運命実体を軸に 有限の時(人生)を生きるもの(宿命)――
 この一言「真理」を心の支えに生活するほど 気持ちは安定し 迷う思いは消えてゆく
なぜ 「教え」を家族で学び 「真理」で重なる家庭を築くことが大切か
 この問いの答えが正しく持てたとき 人間は「人生」を支える軸(信念)が持てる

「教え」に気付きを得て
   心(実体)を磨き 高める
             努力をする
 この「悟り」が 信者の人生を
       大きく守り 導いてゆく
――人間は 運命実体を軸に
   有限の時(人生)を
       生きるもの(宿命)――
 この一言「真理」を
     心の支えに生活するほど
   気持ちは安定し
        迷う思いは消えてゆく
なぜ 「教え」を家族で学び
    「真理」で重なる家庭を
          築くことが大切か
 この問いの答えが正しく持てたとき
  人間は
   「人生」を支える
         軸(信念)が持てる

『真実の光・神示 令和3年版』26ページ(中略あり)