No. 287

寂しさにさようなら
こんにちは笑顔の私!
(岩手県YK/70代女性/主婦)

家族と心を重ねて仕合せが

50年以上連れ添った夫を亡くし、あまりの寂しさに、泣いてばかりいました。しかし、ありのままの気持ちを神に語り、教えを学び重ねるうちに、大切なことに気付いたのです。支えてくれる子供たちがすぐそばにいるのに、その存在を当たり前のように思っていた…と、「はっ!」としました。

「子供たちとの会話が少なくて寂しい…」と感じていましたが、そうさせていた原因は、自分でした。お嫁さんの気配りや、さりげない息子の優しさに感謝することもなく、自分の意見が通らないと、すぐに感情的になっていた私。だから会話が続かなかったのです。

「家族と、もっと心を重ねる努力をしていこう。それが夫の願いでもあるはず!」と決意し、家族の話を最後まで聞くように努力しました。気持ちを理解することを意識すると、自然と優しい会話が飛び交うようになり、気が付くと私も大声で「わっはっはっ!」と笑えるほどに、明るい心を取り戻していたのです。

家族や周りの愛に支えられ

そんなある日、偶然触れた乳房にしこりを感じました。家族に付き添われ、診察を受けた結果は初期の乳がん。片方の乳房を大きく切除することになりました。

でも、不思議とちっとも怖くありませんでした。「美人コンテストに出て、水着審査を受ける予定はないので、手術をよろしくお願いします」と主治医に言えるほど、明るく強い心の自分がいました。主治医も満面の笑みで、「一緒に頑張りましょう」と返してくれたのです。

手術は無事に成功。不安なく臨めたのは、家族の温かい励ましと、支えあればこそと、心からの感謝でいっぱいになりました。

夫を亡くしてから初めての大きな出来事でしたが、「息子たちと力を合わせ、明るく生きなさい」と、夫が背中を押してくれたように感じます。夫に安心してもらえるように、ますます家族と心を通い合わせながら、仕合せを深めていきます。