No. 1065

「人間関係が煩わしい」
本当の気楽な生き方とは?
(香川県KO/60代男性/運送業)

「人間関係」とは、何とも煩わしいもの。大学卒業後に就いた事務の仕事は、上司にペコペコ、同僚には気を使う毎日で、トラックの運転手に転職しました。荷物さえ届ければ、後は自由。一人旅の気楽な仕事です。お客さまと多少のやりとりはありますが、営業トークでやり過ごしていました。

学ぶほど得られる気付き

そんな私が信者になったのは、実は、ほんの5カ月ほど前。妻に誘われて、神総本部の団体参拝に参加した時、何とも清らかな空気に圧倒されたのです。さらに、声を掛けてくれる信者さんの優しいこと。心を突き動かされて、私も、信者の仲間入りをさせていただきました。

よくある新興宗教かと思っていましたが、「これは宗教じゃないな」と思いました。神の教えは、人として当たり前のこと。それがつくづくできていない自分。一匹おおかみで、「荷物を運んできてやった」の上から目線。何でこんな生き方をしてきたのか。悔しさと惨めさでいっぱいになりました。

神の教えで気付いた、情けない人生。でも、それを生まれ変わらせてくれたのも、神の教えです。「人は、生きているのではなく、『生かされている』」。私を生かしてくれている「周り」の存在を、初めて意識するようになったのです。

確実に変わる心

自分をフォローしてくれる同僚がいる。だから、単独プレーはダメだと思いました。妻に、「掃除もできてないのか!」と食ってかかる前に、「忙しいんだな」と思いを巡らせる…、ゆとりが生まれてきました。仕事は、お届け先があってこそ。「お客さんがいてくださるおかげで、荷物を運ばせてもらってます」と、本心からの感謝で届ければ、相手も「ありがとう」と、自然と気持ちの良いやりとりができるのです。

家に帰れば、さっさと部屋にこもっていた私が、「温泉でも行くか」と、話したこともなかった旅行の計画を持ち掛けています。振り返ると、10年前、私は仕事中に大事故に遭い、生死の境をさまよいました。当時、妻が献身的に介抱してくれたのに、いつの間にか忘れていた「感謝」。神の教えは、忘れかけていた大切な心を、思い出させてくれたのです。「生かされている」その感謝が一段と深まっています。

豊かな生き方を味わう毎日

妻からは、「お父さん変わった。穏やかになった」と言ってもらいました。それは、自分でも感じます。トラックで走っていると、ふと、野に咲く草花に目が行くのです。こんなにけなげに咲いている…、かわいいな。すごい生命力だな。前から見てきたはずの同じ風景なのに、前と違って、感動している私がいます。

いつも頭の中で「仙人みたいな生活ができたらなあ」と、そんなことばかり考えていましたが、今は、「人とどう接していけばいいかな」と考えています。もっと心広く、大きな人間になりたいと、ワクワクしています。

妻より

夫とは数年前に結婚。再婚同士です。神の話をしても、「わしはいい」の一点張りでしたが、「あなたと仕合せになりたい」という思いを込めて、コツコツ声を掛け続ける中、夫の心は変わっていきました。「夫婦二人で教えを学ぶ」という長年の夢がかなった今、「そういえば、最近けんかしなくなったね」と、うれしい変化を夫婦ともども感じています。

人間は一人で生きてはいない
 多くの関わりの中で 互いに支え合って生きている
「道」の真理を貫く心は 感謝
    その思いが 出会いを通して 「真実の愛」へと育つ
 神の手の中 「心(運命)」に重なる人生を歩む人は皆 「真実の愛」に生きている

人間は一人で生きてはいない
 多くの関わりの中で
     互いに支え合って生きている
「道」の真理を貫く心は 感謝
  その思いが 出会いを通して
        「真実の愛」へと育つ
 神の手の中
  「心(運命)」に重なる
         人生を歩む人は皆
      「真実の愛」に生きている

『真実の光・神示 令和3年版』123ページ