No. 1066

なぜこの家に嫁いだのか…
長年の苦しみからの解放
(長野県MO/60代女性/パート)

私の長年の悩みは、「なぜこの家に嫁いだのだろう…」という思いに襲われることでした。夫は、結婚当初から単身赴任のような状態で、ほぼ不在。私一人で、義父と子供2人の面倒を見なければならず、心身ともに疲れきっていたのです。

母心としては、子供たちに、仕事から帰った父親を「お帰りなさい!」と出迎える…、そんな生活を味わわせてやりたかったです。夫に「1年でいいから、一緒に赴任先に行きたい」と言うと、「親父一人残せるか!」と叱られました。私の存在って何? おじいちゃんのお世話をするために嫁いだの? そんな思いになりました。

相談しても、思いが伝わらない

夫はその後も単身赴任を繰り返しましたが、数年前ようやく自宅通勤に。「ここからいい夫婦になる」と努力していた中、東京に通う仕事に転職することになったのです。

「何年たっても、私と夫は一緒にいられないんだな」と感じつつ、「夫のためにも頑張ろう」と送り出して間もなく、義父の体が弱っていきました。認知症が進み、腰の痛みも悪化し、コロナに感染。それでも夫は、電話の一本もくれません。義父の腰の状態を伝えた時の反応は、「床をフローリングにするか」。そんな悠長なことを言っている場合じゃないのに。夫には、なかなか思いが伝わらないのです。

「気付く」ことができたから…

優しい言葉も態度もない夫。しかし、それは「自分にもない」。神の教えを学ばなければ、そこに気付きもしなかったと思います。「夫が100%悪い」と思ってきましたが、その前に、私自身に「相手の態度にすぐのまれる実体」があることにも気付いたのです。

夫は、「親父が一番大事」と公言している割に、義父への言葉がきついです。「何でそんな言い方!」と思う私の心は、のまれている証拠。もしかしたら…、「『元気だった親父が弱ってしまった』とつらい思いをしているのではないか?」など、夫の心を一生懸命感じようとしました。

夫への心の向け方が変わると

義父の診察日、夫からLINEが届きました。「親父どうだった?」「これから家に帰るぞ」。そんな連絡、一度もくれたことなかったのに…。心がすごく楽になり、素直に伝えました。以来、診察の日になると、仕事中でも「頼むな」と連絡をくれるのです。夫にとって大切な父親だから、私も精いっぱい尽くしたい。一人で介護する負担も、不安もなく、むしろ心が軽くなっていくのを感じています。

義父は、何かするたびに「ありがとう、ありがとう」と言ってくれます。「あなたが嫁に来てくれて、本当に良かった」と言われた時は、びっくりして涙があふれました。

夫がいない方が楽と思ったこともありましたが、今は夫が帰ってくる日が待ち遠しいです。子供たちが巣立ち、やがて夫婦二人になった時、本当に居心地の良い我が家でありたいなと思います。

「真理」を学び 教えを我が家に生かすなら
    自然と家族の思いが重なり合って 「心(魂)」安らぐ家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り 家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに 家族の心(愛)が見えてきて
    「生きがい」手にする人(人生)と成る

「真理」を学び
    教えを我が家に生かすなら
 自然と家族の思いが重なり合って
  「心(魂)」安らぐ家と生(な)る
我が身(人生)の分 立場をよく悟り
    家族に我が「思い」を語るべし
 この思い(信念)が深まるほどに
    家族の心(愛)が見えてきて
  「生きがい」手にする
          人(人生)と成る

『真実の光・神示 平成25年版』11ページ(中略あり)