(沖縄県KS/50代女性/主婦)
胸のしこりに気が付いたのは、おととしの夏のことでした。「まさか…」。病院で調べてもらうと、乳がんの診断。夫は心配のあまり黙り込み、娘や、離れて暮らす息子もショックで、家中が暗くなってしまいました。私も落ち込みました。けれど、両親を早くにがんで送って以来、常に心のどこかに、「もしかしたら…」という気持ちがありました。そして何より、大切な家族を悲しませたくなかったのです。だから、治療が始まっても、「お母さんは大丈夫!」と言い続けてきました。
「本音の会話」で見えたこと
そんな私の言葉が家族を傷つけていたなんて、思いもしませんでした。転機は、娘との会話です。「お母さんの『大丈夫』は、私の気持ちをはね返してる!」。ある時、涙ながらに訴えられて、頭を殴られたような衝撃が。かつて、病床の母を支えた経験から、家族には絶対に同じつらさを味わわせたくなかった私。でも、案じてくれる“気持ち”まで、「大丈夫だから!」と拒絶してしまっていたと気が付きました。
だから、すぐに聞いてみました。「お母さんが『体がきつい』って言っても平気?」と。「大丈夫、一緒に乗り越えたい!」。涙でぐしゃぐしゃになりながら、力強く言う娘。何て大人になったんだろう…。あふれる涙を拭いながら、そのまま夫にも尋ねました。「仕事が忙しいのに、言ってもいいの?」「ごめん! 何でも言って!」。夫は涙目で返してくれて、それだけで気持ちが楽に。家族と心が重なり合う感覚に、これが“本当の調和”とつかんだのです。
何よりも心強かった家族の存在
手術、抗がん剤…、治療が続く中では、怖くて、逃げたくなることも。けれど、家族の応援が、私の心に勇気の火をともしてくれました。とりわけ、夫には感謝しかありません。「お母さんの思いは、お父さんが全部受け止めるから」。娘に語ったとおり、どんな私の思いもキャッチしてくれました。そうするうちに、ふと気が付いたのです。夫も、私に気を遣い、「聞けない」「言えない」ことがあったのでは…と。尋ねてみると、「うんうん」と優しい笑顔。夫に甘えてきた分も、早く元気になって支えたい。気持ちが通い合うほど力が湧いて、まさに、家族との心のつながりは“特効薬”。そう実感しました。
互いの心がますます豊かに
さまざまな治療を無事に終え、一年検診では「再発はなし」。ことし、夫の神魂の儀(長寿の祝い)に参列した際は、心が震える思いでした。家族として、共に生きられる感動が、胸いっぱいに広がったのです。言いにくいことも、「心配掛けちゃうかもしれないけど…」と話し出せる今。「前は、何に気を遣っていたのかな」と笑い合うほど、家族の絆が深まりました。ここまで私の心を守り、導いてくださった神に、心から感謝しています。



自ら「教え」に気付きを得て
心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に
明るく優しい薫りが漂う
その時 「心」は「運命」に重なり
信頼し 支え合う気持ちが
家庭に芽吹く
人間は 「運命」の力で
重なり 補い合う環境に
心明るく 強く「生きる」人と成る
真実「健康」を手にした
人の心(姿)が ここにある
『真実の光・神示 令和4年版』145ページ



※この方の娘さんからの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。