(宮城県JS/60代女性/料理店勤務)
結婚して程なく義父母と同居。義母は働いていたため、私が家事全般をこなしながら義父と過ごす毎日に、自分の時間は一切なし。どんなに頑張ろうが、褒められることもありません。それどころか、気難しい義父に怒鳴られ、心が張り裂けそうでした。
我慢し、耐える日々が続いて
夫に相談したくても、義父とは犬猿の仲。しかも、思いを言葉に出さない人です。理由も分からないまま口を利かなくなるため、嫌がるような話はできません。つらいけれど、子供たちの前では笑顔でいたい。だから、私が我慢すれば…、私が頑張れば…。耐えて耐えて耐える年月でした。
夫の店がオープンしてからは、私も接客に。ようやく家から解放され、二人で頑張ろうと心が燃えました。ところが、今度は、客からの私へのクレームに苦しみ、またもや我慢する日々が襲ってきたのです。
そんな我が家が180度変わったきっかけは、家族中で神の教えを学び始めたこと。私にとって“家族は掛け替えのない人”という意識が強く持てたのです。“こういう心にならなくては”と言い聞かせたり、我慢したりするのでもなく、ごく自然とそういう気持ちになれる。これが神の教えなんだと思いました。
本気で変わりたい!と会話を
義母が私に、「今まで一番大変な思いをしたね」と温かい言葉を掛けてくれた時は胸がいっぱいに。義父が他界した折、家を守ってきた父の思いを知った夫は、長年のわだかまりが流れたそう。そして、「親子で分かり合えない苦しみを、子供たちには絶対させたくない」と決意したと言うのです。本気で「変わろう」としている夫を見て、「私も変わりたい!」と思いました。
まずは、夫婦の間で、思いを伝え合う会話から。「これが気掛かりで…」「こう思うんだけど…」。最初はぎこちなく、変な間ができると、「余計なこと言ったかな」「気を悪くさせたかも」と不安に。それでも、「二人で頑張りたい。夫を頼れるように…」と祈願しながら続けたのです。ある時、「おれは、カッとなって豹変(ひょうへん)するのが嫌なんだ。この流れを断ちたい」と夫。私も、「我慢ばかりしてきたけれど、本当は頼りたいし、支えてほしい」と本音を伝えられたのです。
生き方の改善に取り組むと
二人で生き方の改善に取り組む日々に我慢はなく、希望のある毎日でした。そうして、短気で、心を閉ざしていた夫が、穏やかになり、胸襟を開いてくれるように。「人ってこんなにも変われるの!?」と驚くほど、今では家族のお手本の存在です。どんな話も、穏やかに聞いてくれるから、私や子供たちも、夫を頼れて、いいことも、良くないことも話せます。心の内を吐き出すと気持ちが軽く、夫は分かってくれているという安心感が広がります。
一人で抱え込み、我慢していた私は、もういません。今まで、自分が家族を支えていると思っていましたが、自分だってどれだけ家族に支えられているかが、ようやく分かったのです。そんな感謝が持てたら、持病の間接リウマチの数値が正常に戻り、医師に驚かれました。何より不思議なのは、義父への気持ちです。いろいろ厳しくされたのも、私のためだったんだ…と、自然と思えるようになったのです。
子供にも良い流れをつなぎたい
義父の魂には、「じっち、たくさん教えてくれてありがとう。おかげで、今の私がいます」と感謝を伝えています。今の我が家の姿を、義父や亡き父母が、にっこりとした笑顔で喜んでくれていると感じます。
夫とは、「私たち変わったね。心から仕合せって言えるね」と語り合えるまでになりました。ずっとなりたかった「本物の夫婦」。そうなれた実感があります。この姿をもっと高めて、子供たちに良い流れをつないでいきたいです。
家庭は
夫婦二人の「運命」を
重ね 補うことで
「心の道」を太くつなぐ所(環境)
「教え」が
夫婦二人の心を一つに重ね
迷う思いを消す
夫婦の心の重なりが
家族の人生を「正道」へ導く
「心の道」に良き因を残す
「和のある家庭」の姿が
ここにある
(令和3年7月4日〈中略あり〉)
※この方のご主人からの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。

