(石川県MS/60代女性/主婦)
4年前に夫を亡くし、2人の子供と暮らす私。父親がいない分、私がしっかりしなくては! その一心で頑張ってきたある日、突然下腹部の痛みに襲われました。内科、整形外科、婦人科を受診しても、異常が見つかりません。それでも、心配を掛けたくなくて誰にも言わず、症例をスマホで調べては、さらに不安に。一体何が起きているの!? いつまで続くの!? 不安と恐怖で不眠症にもなってしまいました。
大きな捉え違いに気付いて
助けてほしい! わらをもつかむ思いで偉光会館のご神前へ行き、神の教えも読みあさりました。「仕合せの基は和のある家庭」「精神世界の大切さ」という言葉を目にした時、はっとしました。本音で向き合い、心が通い合えてこそ家族。なのに、母親である自分が我慢して、心の内を隠していたなんて…。“うちは家族の仲は悪くないし、大丈夫”と、大きな捉え違いをしていた自分に、ようやく気付いたのです。
今こそ、症状だけでなく、不安な思いも全部さらけ出そう。そう決意して伝えると、私のおなかをさすってくれる子、冗談を言って元気づけてくれる子。家庭を持っている2人からは、「きっと大丈夫だよ」「いつでも連絡して」。私を思ってくれる子供たちの愛に、胸がいっぱいになりました。孫も、「おばあちゃん大丈夫?」と何度も電話をくれたのです。
心のつかえが取れた途端に
家族の存在がありがたい…。感謝が湧き上がると、心につかえていたものが取れ、スーッと軽くなりました。それから数日後、苦しかった下腹部の痛みがすっかり取れていたのです。心と体は連動している…と神が教えてくださる真理を、深く体感しました。
体に負担を掛けていたのは…
今回のことを機に、他にも気付いたのは、人に対する偏見や先入観があること。相手の言動や態度から、「あの人は冷たい人」と思って、疎遠になっている身内がいます。相手にも考えや苦労があるかもしれないのに、ただ自分の価値観をぶつけていたのです。こうしたことも、ストレスや不満となって、体に負担を掛けていたのかもしれません。相手の思いに寄り添って、縁を深めていきたい…。そんな気持ちにもなれました。
もう一つ、常に心の奥にあって、拭えなかった思いがあります。それは、仲むつまじい夫婦の姿を見るたび、うらやましくて、つらかったこと。何かと周りと比べて、自分も…と求めるのも“欲心”だと気付いたのです。夫との時間はもうつくれないけれど、私には子供や孫たちがいる。その時間を大事にしたいという気持ちに切り替わりました。
“心”を大事にする毎日を
毎日の楽しみは、夕食を囲み、親子で一日の出来事を語り合う時間です。社会で頑張っている子供たちの姿からは、元気をもらうばかり。親として、これほど誇らしいことはありません。ことしの神玉祭の儀式では、夫の魂に心から本音を伝えられました。「家族みんなで心を支え合っていくから安心してね」。
私の心には今、何の詰まりも、ストレスもありません。大事なのは、物や形ではなく、“心”。ここに気付けて、やっと原点に立てたように思います。家族ともっと“心”を通わせて、自分の“心”をもっと豊かに磨いて、我が家に続く心の道に良いものをたくさん残せるように…。人生の終日まで心磨きを頑張ります。
「教え」で関わる家庭を築く
努力をするべし
自然と心は安定し
感謝の思いが
「人生」の迷いを消してゆく
成すべきことは
奉仕の心を知って
出会いを生かす心を欠かない
気持ちは 明るく 強く
人々(ひと)に関わる思いが
深まってゆく
この時に 人間は
真の健康を手にできる
(令和6年2月23日)

