(福岡県NI/60代女性/パート)
私は根っからのおしゃべりで、人と関わるのが大好き。でもその一方で、同僚の感情的な言動に振り回されたりと、対人関係に悩んできたのです。そんなある時、ふと気が付きました。そういえば、母も祖母も、人付き合いで悩んでいた…。これは、私の“生き方”に欠けていることがあるかも! 勉強会では、「人間関係の基本は家庭」と学びます。早速、家族との関わりから見詰め直していきました。
自分でもうれしくなる変化が
2年ほど前、夫の事故をきっかけに、少しずつ家族の心が通い合ってきた我が家。けれど、あらためて“自分”を振り返ると、反省の連続でした。分かってほしいと思うあまり、相手の気持ちも考えずマシンガントーク。それなのに、家族の話はスマホを見ながら聞いていたのです。“自分優先”で家族に思いを押し付けていたと気付き、「この年になるまで、自分のことがまるで分かってなかった」と思いました。
まずは、ちゃんと顔を見て会話をしよう。それだけで、夫の言葉の端々から、私たちを思ってくれる気持ちが伝わってきます。心の動きは不思議です。自然と、私の中に、「家族のために」という思いが湧いてきました。炊事はコスパ重視だったのが、買い物に行っても家族の好物に目が向きます。「みんなに喜んでほしい」と思って料理している自分に気付いた時は、本当にうれしかったです。
思いがけない告白で見えたこと
また一段、家の空気が温かくなったな…と思う頃。突然、夫が「僕は、あじフライにはウスターソースなんだ」と言い出しました。そうなの!? 余らせてしまうから、買わなかったのに。「それなら小さいのを買おう!」。そう話していると、今度は息子が「僕はフランスパン好きじゃないんだ」と言うので、さらにびっくり。私と夫は大好きで、よく出していたからです。「ごめんね!」と言いながら、これまでどれだけ遠慮させてきたか…と反省でした。話し合えばお互いの気持ちが分かるから、自然と“自分優先”の心も消えていく。「会話は大切」とつくづく思ったのです。
家族との関わりを“一番”に
実は、我が家は、夫が難病で、息子には発達障害があります。その中で、家事に仕事に…と必死に頑張ってきた日々。心安らぐことはありませんでした。それがこの頃は、夫と息子の会話が増え、みんなで家族旅行をしたり、娘夫婦が距離のあった義母のお見舞いに来てくれたり。明らかにお互いを気遣うことが増えて、「これが家族なんだ」と温かな思いが込み上げます。
家庭での気付きは、職場でも良い変化を生みました。同僚に求め過ぎていたと分かり、ゆったりとした気持ちで声を掛けられるようになったのです。私のちょっとしたひと言に笑ってくれて、「これでいいんだ!」と思いました。“家族との関わり”を深めていけば、私は、きっともっと変わっていける。ますます極めていきたいです。



家庭は
家族の心が重なり 支え合って
真実の愛で関わりを深める環境
運命が磨かれ 実体を高め合う
家庭環境に身を置くことで
人生は守られる
社会に 運命の力をもって奉仕する
そこに
多くの人々との出会いが生まれ
人間は真の生きがいを手にする
『真実の光・神示 令和5年版』56ページ



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