(佐賀県HK/60代女性/主婦)
朝起きた瞬間から、夫のすることに不満ばかりだった私。朝食の準備や洗濯物の干し方一つも、手伝ってくれているのに「こうした方が早いじゃない」と、つい口にしてしまいます。「人には人のやり方がある」と返す夫の言葉に、納得できません。「効率的な方法を教えてあげているのに、何で分からないの!?」。責めるような目つきや態度で接していたと思います。
自分を客観的に見詰めてみると
そんなある日、偉光会館で学んだ時のことでした。「人を責めていませんか? まず自分自身を見詰めてみましょう」という言葉が、不思議と胸に突き刺さりました。初めて、自分を“客観的に”振り返ったのです。見えてきたのは、自分のやり方ばかりを「正しい」と思っている姿。相手にも相手の「正しい」があるはず…。同じ事柄に対しても、夫はどう考えているんだろう? まず、温かい関心を持とうと思えたのです。
「どうして、そういう干し方をするの?」。思い切って尋ねてみると、思わぬ言葉が返ってきました。「僕は不器用だから、落としてしまいそうなんだ。洗い直すのはあなただろう? その手間をかけさせたくないんだよ」と…。「遅い」としか思っていなかった夫の行動。その奥に隠されていた、思いやりの心を知った瞬間でした。
染み付いた性格があらわに
それから、家族にもっと穏やかに触れようと努めていた矢先、私の責める心が爆発する出来事が。夫が、息子夫婦に何の相談もせず、幼い孫に高額なプレゼントをしたことが発端でした。息子は、「こんな高価な物をもらって!」と驚き、怒られたと思った孫は泣き出してしまいました。私は夫に、「『勝手に買ってごめん』と、謝ってよ!」と責めたのです。その後、帰宅した息子から、衝撃的な電話がかかってきました。「きょうのことで、お父さんがお母さんに責められていないか心配で」…。子供に予測されるほど、長年染み付いた性格。これを根本から直さないといけない。そう心に決めました。
早速、夫と話し合いました。これまでの私だったら、「あなたが余計なことするから!」と責め続けた場面です。それが、孫をかわいく思う、夫の気持ちを理解できました。同時に、祖父母としての立場を超えないことも意識。「今度買ってあげるときは、息子夫婦に声を掛けてからにしよう」と、穏やかに話せたのです。
心の安定が、体にも好影響を
今は、朝から夫婦二人で和やかな日々を送っています。ある時、「お父さん、私ずっと責めていたよね。ごめんね」と伝えると、分かってくれたか…と言わんばかりの笑顔を見せてくれました。以来、夫には感謝しかありません。疲れていそうなら、私が夫の分まで動いて、「やっておいたよ」とひと言。お互いの「ありがとう」が飛び交う毎日です。
不満や責める心がなくなるにつれて、健康にも良い変化が出てきました。子供の頃から、血がにじむほどひどかったアトピーが、きれいに治ってきたのです。心の安定が、体にもつながっていることを身をもって体験しました。責めてばかりの性格を修正できて、本当に良かった。神に、心を大きく救っていただきました。ますます愛をかけ合う夫婦となって、子や孫に良い生き方を受け継ぎたい。そのためにも、神の教えの実践に努めていきます。



「教え」に生きて
気付きを 一つ また一つと
手にする体験(おもい)が必要
神示に気付きを得て
「人生」を見詰めるなれば
自然と心は安定し
「道」欠く思いは起きない
病気 事故・災難も避けられる
「開運」かなう人の姿を
我が身に映せよ
『真実の光・神示 令和5年版』84ページ


