No. 1694

性格の“強さ”に気付いて
今、手にした温かな家庭

(長崎県MT/70代女性/主婦) 

経済的には豊かでも、寂しい家庭でした。そううつ病の夫は義母に任せ、「父親はいないもの」として息子たちと過ごす毎日。次第に夫の病は悪化し、家族に暴力を振るうように…。そうなると、落ち着いて眠ることもできません。「こんな家にはいたくない」と、次男は寮制の高校に進学。長男が成人を迎える頃、離婚しました。 

長年信者と籍はあっても、名ばかりだった当時の私。長崎偉光会館の開所式が大きな転機となりました。直使供丸姫先生のお姿に心を打たれ、やがて真剣に神の教えを学び始めたのです。 

学ぶほど見えてきた修正点

それから約30年。60代になって、再婚を考える方との出会いがありました。優しい人ですが、かつてと同じことは絶対に繰り返したくない…。あらためて自分を振り返る中で、性格の「強さ」が見えてきました。納得がいかないと、「はあ?」「何でね!」と強い言葉で夫を責める。私の何げない言動で、どれほど家庭に不調和を生んでいたかと反省しました。それを変えなければ、また相手に負担を掛けてしまう。自分を変えようと決意したのです。 

再婚後も、教えを学ぶと、「あっ、ここ直さんば」と思うことの連続でした。だから、優しく温かい気持ちで過ごしたいと、毎日祈願。その繰り返しに、自然と深まっていった、「私だって完璧ではない」という思い。「そうよね」と素直に言えるようになりました。言い過ぎた!と気が付いたら、顔を見て「ごめん、言葉が強かった」。「いつものことでしょ」とちゃかす夫と笑って、けんかは終わり。そうしたやりとりが、本当に仕合せと感じます。 

かつての苦しさからも救われて

穏やかに触れる感覚は、息子たちとその家族にまで広がりました。病と向き合う嫁を支え、毎日多忙に過ごす長男。嫁も、孫も頑張っています。「せめて“心”を包んであげたい」と関わるうちに、お互い気負わずに話せる関係に。縁の深まりを感じています。次男には、「つらい思いをさせてしまった」と負い目がありましたが、思い切って自分から連絡。そうして、ある時伝えられたのです。「何もできんかった母でごめんね」と。「ちゃんとしてくれてたよ」という言葉に、胸がいっぱいになりました。 

ご守護の中で、さらなる前進を

思えば、子供たちが幼かった頃。不思議と姉夫婦や近所の方々が、「遊びにおいで」と息子たちに声を掛けてくれました。そうした温かな支えの中で、乗り越えてこられた私たち。当時は分からなかったけれど、今は、「神は人をもって守ってくださっていた」と思えてなりません。大きなご守護と人の支えに感謝を忘れず、今度は私自身が、周りの方々を笑顔にできるように。夫と共に、心を磨いてまいります。 

和のある家庭 手にする極意は一つ
      神の教えを我が家に入れる
 家族それぞれ
  あるべき「心の姿」 学び深めて
            教えで生きる
 自然と 家族の心重なり合って
  「愛」と「信頼」と「期待」の心が
            共鳴してゆく

『真実の光・神示 平成20年版』102ページ