(愛媛県YI/50代女性/主婦)
「私はこの家に必要ないかも…」。夫も息子も優しいのに、ふとした時にかすめる思い。幼い頃から厳しくしつけられ、勉強も運動もできて当然。褒められることのない環境下で身に付いた自虐癖。だから、夫の何げない言動にも、すぐに傷つきます。前に伝えたことを覚えていなかっただけで、「私は、大切に思われていない…」。そして、その反動で出てしまう、「えー? 忘れちゃったの?」といった責める言葉の数々。夫には、随分ときつい言動を取ってきたと思います。そんな日々の中で起こったのが、化粧品による顔の変形でした。以前にも経験したこの症状。人の目が気になり、外出が一切できなくなりました。
分かり合いたい思いで関わって
夫は、文句も言わずに家事を手伝ってくれました。でも、つらさを訴えると、「友達に聞いてもらったらいいやろ」。「えー!?」と思いながらもよぎったのは…。それまで、夫を頼ってこなかった自分の姿でした。心配事を話せば、「考え過ぎやろ」。庭木の剪定(せんてい)が大変と言えば、「近所のおばさんらも、しよるやろ」。だから、夫婦で分かり合うのは絶望的と、夫を頼らなくなっていたのです。
「このままではいけない」。神示を学んで、学んで見えてきた、心の内を何でも語り合える、会話のある家庭の大切さ。だから、家のことも、子供のことも、体調のことも、洗いざらい話していきました。「どうせ分かってくれない」でなく、「この人と分かり合いたい」という気持ちで…。「ちゃんと聞いてよ!」「分かってよ!」という心が出たら、すぐ祈願。すると、憤りや寂しさが和らぎ、自分の心が穏やかになっていくのを感じました。いつしか、夫も、仕事でつらい思いをしていることなど、いろいろな話をしてくれるまでに変わったのです。
深い愛情を感じて、心が元気に
さらに、今回の病を通して、夫は口下手なだけと気付きました。顔を気にして、「大丈夫かな?」と繰り返す私を、どれほど励ましてくれたことか…。私と子供がコロナに感染した際は、付きっきりで看病も。その献身的な姿に、「私はこの家族に必要とされている」と実感でき、気持ちがどんどん前を向いていったのです。
この人は、私に否定的な感情を抱いているのでは…。私が陥りやすい思考です。傷つきたくなくて、避ける方へ避ける方へ向かいがち。でも、逃げないで向かい合ったら、夫婦の心が通い合う、確かな手応えがありました。その後、コロナとともに、顔の変形も完治しました。
最近、夫は、私の手料理を、身振り手振りを交えて、「めっちゃおいしい」と褒めてくれます。出勤時には、「きょうも一日頑張っていこう!」とガッツポーズも。プッと吹き出しながらも、それが大きな力になっているのを感じます。どの姿からも伝わってくる深い愛情に、仕合せをかみしめる毎日です。
家族で「教え」を学ぶほど
家族の心は重なりを深め
支え合う気持ちを強くする
愛と信頼と期待で
互いに思いを語り合う
家庭をつくる努力が必要
人間は 「真理」に悟りを得たとき
自然と家族を愛し
感謝の思いを深めるもの(存在)
「真理」のある家庭に
人間の心(運命)は磨かれ
実体を高めてゆく
『真実の光・神示 令和2年版』48ページ(中略あり)