No. 1011

心の弱さは親のせい?
改善していくパニック障害
(宮城県TO/50代男性/無職)

女手一つで育ててくれた母に孝行したい、笑顔が見たい。学生時代は、徹夜で勉強してトップの成績を取り続けました。思えば、それが、分、器を越える生き方の始まりだったように思います。

24歳の時に、パニック障害を発症。橋やトンネルが怖くて通れず、電車も倒れそうに感じて乗れません。その恐怖を、三十数年、精神安定剤で抑えてきました。ところが、昨年の夏、「今の強い薬を飲み続けたら、体に悪影響を及ぼす」と医師に言われ、別の薬に置き換えることになったのです。当然、体は順応できず、真夏でもガタガタ震え、高熱が出て、このまま死んでしまう…と思うほどの恐怖に襲われました。

「和のある家庭」を突破口に

私の心が弱いのは、自死した父の影響と思っていました。しかし、母も同じような病気を抱えていて、性格もよく似ています。父と母、両方から受け継いだ実体。でも、和のある家庭を築けば、悪い実体は断ち切れると、教会書籍で知りました。

今の自分の家庭に和があるかというと、妻の話に否定的。とにかく話を全部聞こうと「意識を変える」。それだけで妻の思いが見えてきました。私を思ってくれている優しさも、妻自身が抱えている不安も…。認知症の義母との関わりは、妻一人では大変なので、私も一緒に。それができるほど、自分の体調が安定していったのです。

ある晩、妻とこたつで夕飯を食べながら、テレビもつけずに会話が盛り上がり、「ホッとするね」と言い合いました。「これって和のある家庭だね」と。

今まで見えなかった親の愛

そう言えば…と思い返しました。母のことです。悪いものを受け継いだと思っていましたが、母は、私が病気で大変な時も、仕事で問題が生じた時も、絶対に見捨てることはありませんでした。私に持たせてくれた手作り弁当、「ちゃんと祈願するんだよ」の言葉…。そこには、「息子に元気になってほしい」という、親の愛が詰まっていたことに、ようやく気付いたのです。

母の優しさが見えたからこそ、本当の親孝行をしたい思いが増しています。元気になった体で、妻と仕合せに暮らす姿を見せたいのです。治療は、医師が驚くほど順調で、置き換えた薬の量を、徐々に減らしています。何十年も、麻薬のようにクセになっていた薬を抜いているのに、何と、パニック障害の症状が出ていないのです。自分でもビックリ、神のご守護を感じます。

神が「仕合せの基」と言われる、和のある家庭。まだ入り口ですが、その入り口に立てたことが、私には大きな喜びです。母を大切に、妻を守って、温かい家庭をつくっていきます。

心(運命実体)で生きる人間は
    「教え」を学び 「実体」を高めることで
      「運命」が導く「人生」を歩んでゆける
 実体を正すために 家族で「教え」を学び
    家庭の中での立場と任 それぞれの「あるべき姿」を知って
      正しい関わりを深めることが必要
 「教え」で家族それぞれが触れ合うほどに
    自然と家族の会話は重なり 増えて 「真実の愛」が家族の心に芽吹く
「家庭」――人が悔いなき人生を歩みきるため 欠くことならぬ環境

心(運命実体)で生きる人間は
  「教え」を学び
      「実体」を高めることで
    「運命」が導く「人生」を
            歩んでゆける
 実体を正すために
  家族で「教え」を学び
   家庭の中での立場と任
    それぞれの「あるべき姿」を
               知って
   正しい関わりを深めることが必要
 「教え」で家族それぞれが
        触れ合うほどに
  自然と家族の会話は重なり 増えて
   「真実の愛」が家族の心に芽吹く
「家庭」――
  人が悔いなき人生を歩みきるため
         欠くことならぬ環境

『真実の光・神示 令和2年版』15ページ(中略あり)