No. 1010

この家に生まれなければ…
その心が180度変わって
(横浜市MY/50代女性/整体師)

3人きょうだいの真ん中に生まれた私は、いつも両親から忘れられたような寂しさを感じていました。初めての子で、何でも一番の姉。男の子だからと、かわいがられる弟。一方、私は、家族に誕生日を忘れられ、夜中に布団をかぶり、一人ポロポロ涙を流したこともあったのです。

「私なんてどうでもいいんだ」。だから、口を利かない、家の手伝いもしない。家族がリビングに集まっていても、私だけは自分の部屋へ。その状態は、結婚して家を出るまでずっと続きました。

思いがけない本心に気付く

そんな私が信者になったのは、25年前。離婚し、仕事も行き詰まり、人生がどうにもならなくなった時です。ずっと心に秘めてきた、「この家に生まれなければ、もっと違う人生だったのに」という恨みにも近い感情。これが、「自分の人生を枯らす心」と知った時の衝撃は忘れられません。

親にもっと甘えたかったのに、そう言えなかった日々。家族の誰が悪いわけでもなく、私が素直になればよかっただけ…と気付きました。思い立って、両親に「たくさん心配掛けてごめんね」と手紙を書くと、母から「あなたはしっかりしてるから、『一人で大丈夫』と思ってた。こちらこそごめんね」と返事がありました。素直な心で伝えた言葉は、ちゃんと通じたのです。

その後、突発性難聴を発症した私が頼ったのは、家族でした。体調が悪い時、父が職場に迎えに来てくれ、「病院に行こう」と優しく言ってくれました。少しずつ見えてきた親の愛…。私は、これまでの日々を取り返すかのように、ただ両親に甘えるのではなく、頼られる娘を目指しました。親に言われる「これお願いね」の言葉は本当にうれしくて、自分の居場所を見つけたような気持ちになりました。

泣きたいほどに感じた仕合せ

その後、縁あって夫と出会い、また家を出ました。でも、昔とは全く違って、心がいつも仕合せで満たされています。

先日、姉の子供の結婚式があり、両親や弟家族とホテルへ向かいました。荷物を持つ人、道をリードする人、足の悪い母を気遣う人…、声を掛け合って到着。式では、新郎側と新婦側、親族同士が気遣い合い、穏やかで心地よい時間が流れていきました。

ただそれだけなのに、心の奥底から、どうしようもなくうれしい気持ちが込み上げてきて、泣きたくなりました。「この家族の一員で仕合せ」と、深く感じ入ったのです。

お盆でもお正月でもないのに、「いつ行っていい?」だけで、実家にみんなが集まるなんて、かつての我が家にはなかった習慣です。「こんな家に生まれなければ」と思っていた私の心を、神は180度変えてくださいました。こんな仕合せがこの世にあること、それもすぐ近くにあることを、一人でも多くの人に伝えていきます。

「教え」を通し 「和のある家庭」の姿(真理)を学ぶ
 自然と家族との関わりが深まり 調和が生まれる
調和がつくり出す力(環境)は大きい
 調和の基に 人間は実体を高め 「運命」に重なる人生を歩んでゆく

「教え」を通し
  「和のある家庭」の姿(真理)を
                学ぶ
 自然と家族との関わりが深まり
           調和が生まれる
調和がつくり出す力(環境)は大きい
 調和の基に 人間は実体を高め
  「運命」に重なる人生を歩んでゆく

『真実の光・神示 令和3年版』82ページ