No. 991

しっちゃかめっちゃか夫婦
老後に味わう最高の仕合せ
(新潟県MY/70代女性/主婦)

50年前、夫婦で始めたクリーニング店。当時は手作業が主流で、想像以上に資金繰りが厳しく、生活が上向きません。食事も立ったままで、食べたのか、飲んだのか?という状態。3人の子育てもままならず、何より、夫と心が通い合わないのです。2人して働いて、くたくたで家に帰れば、夫に「まだ夕飯できてないんだか!」と怒鳴られる始末。何て短気で思いやりがない人! 少しずつ溝が深まりました。

救っていただくべきは自分の心

「看板を下げたらどんなに楽か」と思っていた時、神示教会のことを知りました。神様の言うとおりに生きていけば、仕合せになれるんだ…と思うと、希望が見えた気がして、無我夢中で教えを学びました。

お客さんに、「ご主人はお婿さんなの?」と言われても、「かかあ天下に見えるのかな」と気にも留めなかった私です。初めて真剣に考えました。夫のひと言に、三言も四言も言い返す、勝ち気な性格。これが、夫の短気に火を付けていたのです。

私の体調が悪いとき、夫は献身的に支えてくれました。「優しい人だな」。少し心が変わりました。夫の仕事ぶりを見れば、ひどい汚れも真っ白になるまで、徹底的に染み抜きします。「誠実だな」。今度は尊敬の心が湧きました。ささいなことですが、大きな心の変化。その頃から、店は自然と大繁盛していきました。同業者の方が、市内外から来て、ノウハウを聞かれたこともあります。お伝えしているうちに、みんな仲間になって、お友達みたいでした。

多くの支えに感謝が込み上げて

数年前、機械が故障し、部品を取り寄せようとしたら既に製造中止。私たちも、もう70代です。「店を閉じよう」と、夫に切り出しました。ただ、老後の生活が、よほど不安だったのでしょう。夫はうつ状態になってしまいました。その時、子供たちが「お金のことは心配ないよ!」「50年も頑張ってくれたんだから、今度は私らが孝行する番だよ」と口々に言うのです。幼い頃、ろくに遊びにも連れていってやれなかったのに、こんなに良い子に育ってくれて…。この時ほど泣いたことはありません。

たくさんのお客さんが、「困るわ。このお店じゃないとシミが取れないのよ」と口々に惜しんでくださいました。県外に嫁いだ方も、「他のお店だとおじさんのようにいかないから、いつも実家に段ボールで送って、母に出してもらっていたんです」と言ってくださり、何て仕合せな商売をしてきたのだろうと、しみじみ思いました。

こんなにも大きな喜びを手に

夫婦2人でゆったり暮らす毎日。ある時、ステテコ姿の夫の足に目が留まりました。「ああ、こんなに細い足に、私も子供たちもずっとぶら下がってきたんだな」。なぜかそう感じて、胸がいっぱいになりました。

夫がぐっすり寝られるように、寝床をほかほかに。新聞のテレビ欄には、夫の好きな番組に赤丸を…。至れり尽くせりは、私なりの感謝の気持ち。神を知らなければ、「私の人生、何だったの?」と後悔だらけだったでしょう。こんなに仕合せにしてくださった神に、日ごとに感謝が深まります。

「教え」を心(人生)の支えに生きる努力をする
 自然と心(気持ち)は安定し 物 事の見方が変わる
 物 事は 存在ではなく 心に映る感情が乗って見えるもの(現実)
 相手 状況を変えるのではなく 自分の心を変えることが必要
 「教え」に生きるほど 「心」は変わり 生活環境が好転する

「教え」を心(人生)の支えに生きる
             努力をする
 自然と心(気持ち)は安定し
        物 事の見方が変わる
 物 事は 存在ではなく
    心に映る感情が乗って
        見えるもの(現実)
 相手 状況を変えるのではなく
    自分の心を変えることが必要
 「教え」に生きるほど
      「心」は変わり
         生活環境が好転する

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』128ページ