No. 912

「家族なんて要らない!」
ストレスの原因に気付いて
(福井県KN/60代女性/パート)

夫と離婚後、女手一つで子供たちを育て上げ、今は長男家族と暮らしています。若夫婦は共働きなので、私が家事から、孫たちの世話まで一手に引き受けてきました。ただ、私もフルタイムで働いています。それなのに、誰も助けてくれないのです。次第に、「どうして、私ばっかり大変な思いをしなきゃいけないの」とイライラしてきました。「家族なんて煩わしいだけ。1人になりたい!」と、心が壊れていきました。

黙っていては見えなかった心

その悩みを誰に言うでもなく、長いこと悶々(もんもん)としていたのでした。でも、勉強会で「相手の思いを感じる」と学んだ時、私は家族の前で「いいかっこしい」だったかも…と、ふと思ったのです。

私の心を壊すほどだったイライラ。「家のことは聞くまでもなく、私がやるもの」と気ぜわしく動いていた自分の心に、家族の思いを感じるゆとりはありませんでした。その結果、勝手に思い詰めて、一人で苦しんでいたのです。

「私ばっかり」ではなく…

息子たちに「家事が大変だから、少し手伝ってほしい」と相談すると、返ってきたのは「分かったよ~」と穏やかな言葉。心が流れていきました。その証拠に、今、「おはよう」の挨拶が心地いいのです。面倒くさそうに返事していた息子が、「おはよう」と返してくれ、少しは私が優しくなれたからかなあと、うれしくなってしまいます。

お嫁さんに、スマホの操作を「ちょっとお願い」と頼ると、たたっとやってくれます。「私ばっかり大変」と不満だけだった心に、「できないことは補ってもらっている」という感謝が広がり始めました。

にぎやかさに仕合せを感じて

先日、孫が靴下をプレゼントしてくれました。「大きくなれたのは、ばあちゃんのおかげ」とうれしい言葉を添えて。その時、「私は、こんなにふうに家族を大切にしてきただろうか?」と反省しました。ある時は、孫が「食べね」とおやつのドーナツを分けてくれて、下の孫もまねして私にくれました。ささいなやりとりなのに、「家族っていいな」と思います。あんなに煩わしいと思っていた家族が、いつの間にか「大切な宝物」になっているのです。

私は、思っていても言わずに我慢するところがありましたが、ちゃんと言葉にしたら、家族でまあるくなれる気がします。孫のことで気付いたことをお嫁さんに伝えると、素直に受け止めてくれて、しかも「お義母さんに言われると、本当にそうだなって思うんです」と、信頼してくれている気持ちが伝わってきます。今の世の中、核家族が多いですが、私は三世代で暮らせてありがたいです。家族は、自分が考えていたよりも、はるかに大事なものと気付けました。「奇跡の縁」で結ばれた存在と強く感じます。

神示「真理」を学び 我が「心(人生)」の支えに「生きる」とき
    人は皆 運命に重なる心の動きが取れている
 心安定し 環境変化を受け止め 神経に乱れが起きない
神の「教え」を家族で学ぶ家は 互いに思い(感情)を共有し
    互いに声掛け 支え合って 実体を修正してゆける

神示「真理」を学び
    我が「心(人生)」の支えに
      「生きる」とき
  人は皆
    運命に重なる心の動きが
            取れている
 心安定し 環境変化を受け止め
        神経に乱れが起きない
神の「教え」を家族で学ぶ家は
  互いに思い(感情)を共有し
    互いに声掛け 支え合って
        実体を修正してゆける

『真実の光・神示 平成29年版』100ページ(中略あり)