No. 882

娘との関係修復に取り組む
足りなかったものが見えて
(長野県HF/50代男性/教師)

3人いる娘の中でも、なぜか長女とは心が通わないのが、長年の悩みでした。数年前、私に黙って一人暮らしを決めた時は、あまりの嫌われように、心の底から悲しみを覚えました。それに、自分を嫌っているのは、長女だけではありませんでした。勤務している高校では、クラスの生徒に“常に”反抗されるのです。長女ともダメ、生徒ともダメ。心はズタズタでした。

「学ぶだけ」だった教え

「変わりたい」と強く思いました。これまでも神の教えは学んできましたが、「心に取り込む」意識がなかったと気付いたのです。例えば「相手の気持ちを大切に」などと学んでも、実生活では「間違ったことは許さない」と思いを突き通していました。

特に長女には、初めての子供という気負いもあって厳しくしてきたと思います。生意気と思えば、「親に対して何だそれは」とカッとして怒鳴りました。すると娘もカッとなって反抗してきます。娘と私は似た者親子。「自分がしていることを、娘もしている」と思った時、自分のどこをどう変えればいいか、明確に見えたのです。

家庭が円満でないのに、生徒とうまくいくはずなどありません。「自分は正しい」という固定観念を捨て、相手の意見を聞き、自分の考えは優しく伝えられるように。短気な私には祈願が欠かせませんでした。

「心」に生かせば確実な変化が

最初に変化が現れたのは妻です。妻が何かにつけ娘の様子を教えてくれる、休日に一緒に出掛ける、2人で神の教えを学ぶ…。その回数が増え、空気が変わっていくのを感じました。

週末のある日。たまたま家に帰ってきていた長女が突然、「いつも出掛けていていいな。私も一緒にドライブ連れていって」と言い出しました。驚きながらも3人で出発。道中で娘に「最近、仕事頑張ってるね」と言うと、「うん、頑張ってるよ。これ見て」と、職場での写真を見せてくれたのです。たったそれだけの、ごく普通の親子のやりとり。でも、私たちにとっては何年ぶりだったでしょう。うれしくて思わず、「わーすげー!」と子供のようにはしゃいでしまいました。

いつの間にか、仕事にもうれしい変化が出ていました。登校してくる生徒に心を込めて挨拶すると、笑顔で返してくれます。教師として熱意を持って伝えたことに、応えてくれます。「慕ってもらっている」実感が持てました。神の教えを「心に生かす」大切さが身に染みるきょうこの頃です。

妻より

夫と娘が同じ空間にいると、ハラハラしていた私です。でも、今、はた目から見ても、夫は本当に変わったと思います。娘への優しい声掛け、穏やかな表情…。長女と夫と私の3人で過ごすとき、娘が誰よりもうれしそうな顔で、ニコニコ話しています。そんな姿を見るのが、私の喜びです。

「教え」を学び 心の動きに生かすこと
神が示す教えは「真理」 人 物との出会いを深める心を育てる
 ゆえに 「教え」を学び 身に付け 愛ある心の人を目指すこと
 ますます出会いは深まり 広がり 奉仕に「生きる」心が引き出されてゆく

「教え」を学び 心の動きに生かすこと
神が示す教えは「真理」
    人 物との出会いを
      深める心を育てる
 ゆえに 「教え」を学び 身に付け
    愛ある心の人を目指すこと
 ますます出会いは深まり 広がり
    奉仕に「生きる」心が
      引き出されてゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』17ページ(中略あり)