ソフト系エンジニアとして7年目。上司と2人でソフトウエアの開発をしています。ただでさえ人手不足なのに、他部門との調整業務も加わり、仕事量が膨大に…。「自分のキャパを超えている。向いてないんじゃないか」。そもそも憧れて就いた仕事でもないし、転職を考えるようになりました。一方で、今、辞めたら迷惑が掛かることも分かります。私の心は葛藤しました。
問題の根本原因を探り出す
あまりに苦しく、転職したい思いも含めて教務相談を受けました。その時、「転職する、しないを考える前に、考えなければならない問題がある」と気付いたのです。
上司には現状を報告していました。でも、心の中で「どうせ状況は変わらないだろうな」と、どこか言葉をのみ込む自分も確かにいました。伝える前に「言っても無駄」と諦める感覚。身に覚えがありました。父に同じ思いを抱いていたのです。社会の最小単位は「家庭」。家庭で、長年できなかったことを、職場でできるはずもなく…。だから、私の心は苦しかったのです。
教務相談で、「言っても無駄」という感じ方は、相手に対して道を欠いている…と教わりました。「相手が」話を聞いてくれないからと人のせいにせず、「自分が」素直、正直に話をしようと、やるべきことがクリアになったのです。まずは家庭から。父は意外にも真剣に話を聞いてくれ、張り詰めた心が緩み出しました。上司にも、再度伝えると、私の思いをよく理解してくださり、増員されることになったのです。
広がる視野、見えてくる思い
「自分だけが大変」と思っていましたが、今は、多くの人がプロジェクトに時間をかけてくれていると感じます。開発の仕事は、お客さまに関わる場面はありません。ですから、お客さまのために…という気持ちなど「出るわけない」と思っていました。でも、一緒に働いている方、開発したソフトを使う他社の方など、身近な人を思い浮かべると、「使いやすいように」「役に立てるように」という心が出てきます。それが、結果的に、お客さまに喜ばれる開発につながる…と思うのです。
今振り返ると、私は、自ら心の扉を閉めて、思い詰めて、離れることばかり考えていました。扉を開いて見えてきた、自分に関わってくれる人たちの思い。それに応えられるように、今、やるべきことに誠心誠意取り組んでいこうと前向きです。
「教え」を学ぶほど 「人生」あるべき姿が見えてきて
心(気持ち)はますます安定し 「道」欠く心の動きは消えてゆく
万人 万物との正しい関わりに気付けるゆえに 一貫した精神に支えられる
社会を正しく見詰めて「生きる」 自信にあふれた心が「人生」を支える
「教え」を学ぶほど
「人生」あるべき姿が見えてきて
心(気持ち)はますます安定し
「道」欠く心の動きは消えてゆく
万人 万物との
正しい関わりに気付けるゆえに
一貫した精神に支えられる
社会を正しく見詰めて「生きる」
自信にあふれた心が
「人生」を支える
『真実の光・神示 令和2年版』84ページ(中略あり)