No. 815

「子供を応援する」とは?
良さをつぶさない関わり方
(宮城県YK/50代女性/自営業)

我が家の長女は、幼い頃から、親の言うことを素直に聞く子。友達が多く、悩みを打ち明けられたこともないので、「うまくやっている子」と思っていました。

そんな長女の夢は薬剤師。親元を離れて薬科大学に6年通い、いよいよ国家試験…という時に事件は起こりました。娘が不安そうなので、一緒に神の館に行った帰り道。「実は、試験は終わってるの。でも全然手応えがない」と言うのです。あまりの衝撃で、私は励ますだけで精いっぱいでした。

我が子がかわいいからこそ…

思えば、娘は前からSOSを出していました。「化学が苦手だから、薬剤師は向いてないかも」。その言葉に、私は「自分で決めた道だから頑張りなさい」と応援しました。でも、本当は、本人が決めた道というより、私の「医療系が向いてると思うよ」の言葉を素直に聞いて、決めた道でした。

親の方が人生経験豊富だからと、ついついアドバイス。気付けば「こうしなさい」と、指図にすり替わっていました。その結果、娘は、自分はどうしたいのか、真剣に考えなくなったのだと思います。

「ただ聞く」のでは駄目!

そんな気付きを夫に話しました。「子供の問題は、夫婦二人の問題」と、神の教えで学んでいるからです。その後、娘から「ごめん、やっぱり駄目だった」と泣きながら連絡がありました。夫は、「さすがにショックだけど、ギアが入った。今までは、勉強できる環境を整えてやることが『親の応援』と思っていたけど違ったな。これからは本人の気持ちに寄り添おう」と言い、私も全く同じ思いでした。

娘の気持ちを「ただ聞く」のではなく、「よく聞く」。これが親にできる第一段階の「応援」と悟った時、娘は本音を話してくれました。「今度はちゃんと勉強するから、もう一回頑張りたい。でも、パパとママに負担を掛けてしまう。勉強よりそれが不安」。私が「パパもママも、ギアを入れ直したから大丈夫だよ」と言うと、暗かった娘の表情が明るくなりました。

次々見えてくる娘の長所

娘は我が家に戻ってきて、予備校に通い始めました。家族に手料理を振る舞ったり、私の母に優しく接してくれたり、「こんなに良いところがあったんだ」とうれしい発見の連続です。

屈託のない顔で笑う娘を見ると、「この子の良さを親がつぶしてはいけない」と強く思います。「我が子を応援する」とはどういうことか? 神の教えからその答えがつかめた今、娘の将来が楽しみです。

親の考え 「思い」を我が子に伝えて 家庭の姿と思う人が多い
夫婦で「教え」を学ぶほど 二人の考えは重なり 共感 協調する思いが生まれる
 夫婦の会話がある家庭に 子供の心は安定し 自ら思いを親に語り始める
互いに思いを伝え 語り合う環境に
    自然と人間の心は安定し 互いの力を重ね 支え合う家庭になってゆく

親の考え 「思い」を我が子に伝えて
  家庭の姿と思う人が多い
夫婦で「教え」を学ぶほど
  二人の考えは重なり
    共感 協調する思いが生まれる
 夫婦の会話がある家庭に
    子供の心は安定し
      自ら思いを親に語り始める
互いに思いを伝え 語り合う環境に
  自然と人間の心は安定し
    互いの力を重ね
      支え合う家庭になってゆく

『真実の光・神示 平成29年版』186ページ(中略あり)