(茨城県HO/60代女性/パート)
私は、長年父が営んできた農家の一人娘。夫は婿としてこの家に入り、仕事の傍ら、農作業を手伝ってくれました。しかし、農業一筋で頑固な父は、婿だから当然という態度。子育てにまで干渉し始めると、夫のストレスは限界に…。父への不満を、何かと私にぶつけるようになりました。そんな夫の気持ちを、「お父さんはああいう人なんだから、仕方ないでしょ!」と一蹴。夫より父を一番に考えていたのです。当然、夫婦げんかが絶えませんでした。
仲の悪い父母の姿が、子供にいい影響を与えるはずがありません。息子は、「あんたたちとは縁を切る!!」と暴言を吐き、夫と取っ組み合いのけんかになることも…。私は息子が怖くて、顔色をうかがうばかり。夫のことは、やはり二の次だったのです。
本気で変わりたい…心が届いて
そんな私が「夫ファースト」に生まれ変わる、大きな転機が突然訪れました。
少し前、夫婦げんかの末に、私は家出。夫のいない、気ままな生活を送っていました。ところが、心は全く晴れません。気付いたのは、「家庭は夫婦が土台」と学んでいても、夫に向き合いきれない自分の弱さ。本気で変わりたい、温かい妻になりたいと、真剣な祈願を始めました。
しばらくすると、夫から電話がかかってきました。「早く帰ってこい」。以前なら、また口論になっていた場面です。それなのに、不思議と、私を心配してくれている…と素直に受け止められました。家に戻っても、ひと言も責めずに迎えてくれた夫。その上、私が誘っていた「神魂の儀」(長寿のお祝い)に、「参列する」と言うのです。「俺に教会を勧めるな」と、かたくなに拒否していた人が…。
儀式で込み上げた熱い思い
夫と臨んだ、厳かな儀式。これまでの結婚生活が思い返されました。私が逆の立場なら、とっくに家を出ていたはず…。私の伴侶は、この人しかいない。この人と生きていこう。熱い思いが込み上げました。「今まで、本当にありがとう。支えに感謝が足りなかった」「あなたを一番頼りにしています」。心の底に隠れていた、うそ偽りのない私の本音。とっても感動してくれた表情は忘れられません。
弱い自分は卒業!
その日を境に、私の毎日は一変。買い物一つ、夫に誘われても断っていた私。それが、夫婦二人の時間を大切に、行動を共にするようにしました。時に、夫から父への愚痴が出ても、まず思いを受け止め、「いつも手伝ってくれて、感謝している」と温かい言葉を掛けられる自分に。だんだん夫も穏やかになっていったのです。
一緒に過ごすほど、次々と見えてくる夫の優しさ。重い物を黙って持ってくれたり、家事にスッと手を貸してくれたり。夫と向き合えてくると、ある決意が芽生えました。父や息子から「怖い」と逃げる自分を卒業しよう! すると、父には、「作業でミスしても、大目に見てあげて」と、夫をかばう思いを伝えられるように。息子にも、「お父さんと仲の悪い姿を見せて、ごめんね」と、心から謝ることができました。
「変わったな」が私の勲章
今、我が家では、信じられないような光景が日常になりました。あれほど父を嫌っていた夫が、両親を気遣い、父も夫をねぎらってくれます。息子は、父の日にプレゼントまで。まさか、家族の心がこんなに重なる日が来るなんて! 「自分が変われば奇跡が起きる」というのは、本当でした。「生き方が180度変わったな」。夫の言葉が何よりの勲章。もうあの頃のように、夫婦でいがみ合う私はいません。これからは、親には安心してもらえる姿を、子供には夫婦が仲良く生きるお手本を見せられる自分に。一番大切な夫と共に、心を重ねて歩んでいきます。



「教え」が 信者の人生(こころ)に
気付きを示す
信者は
気付きを悟りに高める努力をする
祈願を通し
「実体」を高める願いを
神魂(かみ)に届けて 日々生きる
自然と心は安定し
「運命」に導かれた
行動が取れる人間と
成ってゆく
夫婦 親子の運命・実体(こころ)が
重なり 支え 補い合う 家庭で
運命は磨かれる
時に 家族の心に反駁が生まれても
「真理」があれば 悟りと返る
『真実の光・神示 令和6年版』51ページ(中略あり)


