No. 1780

価値観はこれだけ変わる!
“すげー仕合せ”な今が

(栃木県HF/60代男性/無職) 

長い間、それは一生懸命、誰に見られても恥じないほど、真面目に仕事に取り組んできました。早朝に家を出て、帰宅は深夜。休日出勤も当たり前。たまの休みは接待ゴルフ。そうして一定の成果を上げ、経済的にも、平均以上に家族を支えてきたのです。しかし退職後、あらためて人生を振り返ってみると、“何かが欠けている”と感じる自分。「これで、よかったのか」。疑問が浮かんできたのです。 

妻に否定的な自分に気付いて

偉光会館で学ぶことが増えたら、そのたびに気付きや発見が。それまで当たり前だった自分の価値観を、見直す機会となりました。 

大きな会社の中枢で働き、世界中の人を相手にしてきたという自負。その自分の判断は、“妥当な考え” “相手もそれでいいと思っているはず”という先入観がありました。そのため、自分の考えと違うと、つい、妻にきつい言葉や態度を取ってしまいます。気持ちを聞くこともしないで結論を押し付けることもしばしば。職場では、「多様性」という感覚が持てたのに、一番そばにいる妻には否定的でした。しかも、自分の価値を決めるのは、知識や技術で会社に貢献することと思っていました。だから、全ては“家族のため”と言いつつ、家族に縛られたくなかった。仕事に全精力を注げるよう、家庭の一切を妻に任せて、疑問を持つこともなかったのです。 

教えを生活に生かしてみたら…

家庭とはどういうものか…。神の教えを通して、和のある家庭が、自分や家族の人生に、どれだけ必要なのかがつかめました。そして、“度量が狭く、謙虚さの足りないままの自分ではいけない”。そう思い、妻への関わり方を改めることを心に決めたのです。「イライラしない」「自分と違う意見も素直に聞く」「相手を信頼する」。ここ!と思ったキーワードを心に留め、折に触れて祈願。教えを、生活に生かすことを目指しました。

そうしていくうちに、妻との言い争いがめっきり減りました。結論を決め付ける悪い癖も出なくなり、「ああ、そうだね」「じゃあ、そうしようか」と、妻の思いを受け止められる場面が増えていきました。穏やかに会話ができるようになっていったのです。同時に湧き上がった妻への感謝。「俺だって、これだけやっているんだから、そのぐらいはお互いさま」。昔の自分は、どれだけ身勝手で、上から目線だったか…。子供たちが仕合せそうなのは、妻の献身的な支えのおかげ。「よく家庭を守ってくれた」と心底思いました。心を込めて伝えた「ありがとう」。以来、ますます会話がスムーズになった気がします。 

待っていた心満たされる毎日

先日、離れて暮らす息子から、「お父さん、変わったね」と、うれしい言葉が。何より、夫婦でおいしいご飯をいただけて、穏やかな気持ちで暮らせる日々に、感謝しかありません。人生の“欠け”がすっかり満たされて、「すげー仕合せ!」です。 

神示教会は、“人間を学ぶ学校”。信者となって、本当に良かったです。今後も教えを学んで、ますます心を成長させていけるように、努力していきます。

妻より

家庭のことを相談しても、「そんなのおまえがやればいいじゃないか」の反応。正直、何のために結婚したのかと思うときもありました。しかし、今、現役時代には感じられなかった夫婦で過ごす楽しさを味わっています。何より、夫の思いやりの深さをとても感じるのです。食事をしていると、「おいしいね! また作ってちょうだい」。用事を済ませると、「大変だったね。ご苦労さま」。言葉で表現してくれるのです。「そんなに二人でいて飽きないの?」と人から言われるほど、どこに行くのも一緒。お互いに感謝しながら、支え合う。その仕合せが、ずっと続いていく安心感を味わっています。 

日々 心明るく 穏やかに
    生活する人は皆
       「仕合せ」を体験できる
多くの人との出会いが生きて
  知識も 努力も
   「人生」を引き上げる体験となる
運命の力を引き出し 磨く
    家庭の価値を知って
  今こそ家族で「教え」を学び
       正しい関わりを深める時
六つの花びらが咲き始め
     「生きる」喜びを体験できる

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』13ページ

※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは、『生命の歩み』84ページで確認しましょう。