(岩手県CO/40代女性/医療技術補助員)
どんな仕事でも、どんな人とも、たとえ体調が優れなくても…。「我慢して、頑張り抜く」というのが私の性分です。その性格が災いし、心と体のバランスを崩したのは、結婚して間もない頃でした。
長年やりがいを感じていた仕事を辞め、夫の地元へ。そうした環境変化からか、メニエール病を発症。目まいや難聴、手足のしびれに苦しみました。それなのに、です。「家にただいるのは申し訳ない」。そんな焦燥感に駆られて、近所のホームセンターで働くことにしたのです。初めての仕事内容に、慣れない方言…。戸惑うことばかりでしたが、「頑張りが足りないから…」と、自分を追い詰める毎日。だんだん心が重くなり、笑顔がなくなっていきました。
神の教えに「なぜ?」の答えが
仕合せになるために、結婚をして、この土地に来たのに「なぜ?」。神の教えをひもといては、自問自答を続けていたある日。神の館の神殿で祈願していた際、なぜだか、抱えていた重荷がふわーっと取れていく…。心が清まる感覚を味わったのです。そこから物事が、面白いように変わっていきました。
まず見えたのは、「頑張り抜く」という性格のまま、一人で突っ走っていた自分の姿。「夫の稼ぎに頼るのは申し訳ない」「職場に迷惑を掛けられない」「店長の信頼に応えなければ」。どれも立派な心掛け。けれど、それで夫に心配を掛け、自分の健康を害したのでは本末転倒だった…。「仕合せの基はまず家庭から」と、軸足を戻すことができました。
一つ一つが神の計らいの中で
早速、夫と話しました。「夫婦で過ごす時間を増やしたいし、体調のことも考えて、辞めようと思うの」。私の言葉に、「それがいいよ」と夫。心から安心した表情を見て、どれほど心配させていたのか…。私の人生は、もう自分一人のものではない。心の底から感じました。
店長は、惜しみつつも、体調面を気に掛けてくれました。計ったようなタイミングで後任のアルバイトも決まり、それまで培ってきたスキルや、お客さまへの心遣いなどを余すことなく伝えられたのです。バイトの方にも、店長にも感謝されて退職でき、神の計らいとしか思えない展開でした。
健康、仕事…と好転の連鎖が
家庭に向いた私の心。仕事から帰ってきた夫に、「きょうは、どうだった?」と聞くようになりました。どんな気持ちで過ごした一日だったのか…、知りたいのです。「大変だったね」「ビールでも飲んで、疲れを取って」。夫を思いやる言葉もぽんぽん出て、お互いの愛情の深まりを感じます。そうするうちに、何と体調も好転。難聴も、目まいや手足のしびれなども、日常生活に全く支障がないまでに回復しました。心の安定が健康にも影響することを、身をもって味わっています。
気持ちにゆとりが出て、「自分の持ち味に合った仕事を探してみようかな…」と思った時も、まず夫に相談。夫婦の時間が取れるように、体に無理がないように、一つ一つ話し合いました。不採用の通知が届いても、夫の温かいひと言で前向きな気持ちに。以前の私なら、自分の頑張り不足と責めていたでしょう。性格は、家族と関わる中で修正されていく。神が教えてくださるとおりでした。
夫婦の絆が深まってくる中、パートで体に負担なく働ける、自分に合った職場とのご縁を頂けたのです。今は、我慢する気持ちは全くありません。無理をしてまで頑張り過ぎることもなくなりました。夫と二人で人生を運んでいく。その感覚がつかめたから…。家庭を大切に、自分の分・器の中で、精いっぱい人の役に立つ。笑顔、笑顔の充実した日々を送っています。



仕合せの基は和のある家庭――
この一言「真理」に悟りを深め
「教え」を身に付け
日々「生きる」努力をする
家族の心(運命)が重なり始め
「実体」は修正されてゆく
六つの花びらが咲き始め
「教え」が信者の人生を
「開運」へと導く
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』108ページ



※実体;親、先祖から受け継ぐ、気質、体質、性格。また、成長過程で身に付けていく、物の見方や感じ方のこと。実体には、良いものと悪いものとがあります。悪い実体を修正するほど、自分の良さが光り、喜び多い人生を歩めます。詳しくは、『生命の歩み』127ページで確認しましょう。
※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは、『生命の歩み』84ページで確認しましょう。