No. 783

家族がくれた勇気と自信
「弱い自分」からの脱却
(石川県YS/30代女性)

私が小学4年生の時でした。父が脳内出血で倒れ、車椅子生活を余儀なくされたのです。専業主婦だった母は、その日を境に、朝から晩まで仕事、家事、そして父の介護に追われるようになりました。「うちの大黒柱はお母さん」。私は、無意識のうちに、父に父親としての役割を求めなくなったように思います。家族みんなで父を大切に守る…、そんな感覚で接してきました。

みんなができるのに自分は…

時は流れ、社会人になった私に、大きな壁が立ちはだかりました。自分に自信が持てないのです。行事の司会、資格を取得するための受験…。同僚は、流れに乗って自然にできるのに、私は尻込みしてしまいます。当然、成長も遅く、「自分は何て駄目なんだ」と、追い詰められていきました。

幼い頃から家族で教会に出入りしていた私にとって、神の教えは、常に心にあるものでした。うれしいことも、悲しいことも、親に何でも語る。それを意識して両親に思いを吐露すると、母はいつもどおり優しく励ましてくれました。「あなたは昔からゆっくりだからね。でも、その分、丁寧だし、一緒にいるとほっとできる良さがあるよ」。そして、隣にいた父は「だいじょうぶ」と。言語障害があるため、言葉はひと言しか出てきません。それなのに、そのたったひと言で、私の心は霧が晴れたように明るくなったのです。

心で感じた父の存在感

しばらくして、父が手術しました。仕事を終えてお見舞いに駆け付けた私に、父の第一声は、「ごはん、たべた?」。術後で何も口にできず、発熱もしている中で、食いしん坊の私を一番に気遣ってくれる父…。涙があふれました。言葉がうまく話せなくても、働けなくても、父は「私の『心』を支えてくれる、頼りがいのあるお父さん」だったのです。

母だけでなく、父に対しても込み上げる尊敬の思い。両親に励ましてもらうと、「よし、頑張るぞ」と、自然とやる気が出る不思議。今では、大きな行事の司会や応対を、「あなたに」と任せていただくことが増えました。昔の私が見たら、「本当にこれが自分?」と驚くと思います。時に失敗もしますが、過去に「挑戦できない失敗」を繰り返してきた私にとっては、前進できた証拠。「まだまだ伸びしろがある!」と心は前向きです。

大きく膨らんでいく感謝

形だけ見れば、私の家族を「かわいそう」と言う人もいるかもしれません。でも、私はこの家族の一員になれたことが、人生で一番の誇りです。

「人間は、人との出会いが多いほど、気付きも多く、悟りに返して、人生を高めてゆく」。2月の神示教会カレンダーを見た時、両親だけでなく、兄弟、友人、先輩、後輩、たくさんの人が自分に関わってくれて、ここまでこられた…と感謝が大きく膨らみました。こんなふうに心を変えられた自分に自信を持ちつつ、もっと役に立つ自分へと高めていきたいです。

「教え」が皆の心に 「生きる」自信を持たせ 「人生」に夢を芽吹かせる
「教え」に生きる家族の関わりが 互いの心(運命実体)を磨き 高める
 社会に「生きる」自信と喜びを 引き出す極意が ここにある

「教え」が皆の心に
  「生きる」自信を持たせ
    「人生」に夢を芽吹かせる
「教え」に生きる家族の関わりが
    互いの心(運命実体)を
          磨き 高める
 社会に「生きる」自信と喜びを
    引き出す極意が ここにある

『真実の光・神示 令和2年版』107ページ(中略あり)