幼い頃は、家族で教会に参拝していましたが、中学生になると部活が忙しく、行かなくなりました。親に教会の話をされるのは嫌。そうでなくても、親子げんかはしょっちゅう。「こんな親になりたくない。こんな家、早く出たい」そう思っていました。
姉のひと言で一歩踏み出すと…
大学在学中に、先生を目指して試験を受けましたが、不合格。バイトをしながら、試験勉強を続けていたものの、気持ちが上がりません。私は本当に教師になるのか? そもそも向いているのか? 自分を見失っていたのです。
そんな時、姉の「一緒に神の教えを学ばない? あなたなら乗り越えられる」の言葉に心が動きました。でも、学び始めても、すぐには何も変わりません。「学んでるのに、全然うまくいかないじゃん」と思っていた時、職員に「神示を毎日読むといいよ。心に染み込ませるものだから」と言われました。そこから、どんどん変わっていったのです。
母に「言い方が他にあるんじゃない?」と注意されたら、「お母さんが私をイライラさせるのが悪いんじゃん!」とけんか勃発。これが日常でした。それが、神示を読んでいく中で、「子供の立場での言い方がある」と知りました。そして見えてきた親心。いつも私の話を聞いて、押し付けることなく、応援してくれて…。親が変わったわけではないです。親の心に、私が気付けて変わったのです。
天職に出会えた喜び
その後、採用試験に合格。今は、特別支援学校の先生をしています。
毎日、「この仕事、天職だな」と思う私がいます。知的障害のある子供たちと関わっていますが、どんなに泣いたり、怒ったりしている子でも、その心を全力で受け止めると、落ち着いていきます。相手の心を大事に関われるのは、神示で心の大切さを学んでいるからです。
何があっても大丈夫という確信
家に帰ると、その日のことをすぐ家族に話したくなってしまいます。うれしかったことも、悲しかったことも全部です。「何があっても、家に帰れば心が元気になるから大丈夫」という確信。いつの間にか、出たい家が、帰りたい家になっていました。
母に、「私もこんな温かい家庭を築けるかな? お母さんみたいになれるかな?」と言うと、本当にうれしそうでした。一度は遠ざかっていた神の教えですが、もう心を離しません。もっともっと学びを深めて、仕合せをつかんでいきたいです。
――「心」で生きる人間は 「和のある家庭」に生きるほど
「運命」の力はいや増して 「生きがい」あふれる「人生」を手にできる――
我が身(人生)の分(ぶん) 立場をよく悟り 家族に我が「思い」を語るべし
この思い(信念)が深まるほどに 家族の心(愛)が見えてきて
「生きがい」手にする人(人生)と成る
――「心」で生きる人間は
「和のある家庭」に生きるほど
「運命」の力はいや増して
「生きがい」あふれる「人生」を
手にできる――
我が身(人生)の分(ぶん)
立場をよく悟り
家族に我が「思い」を語るべし
この思い(信念)が深まるほどに
家族の心(愛)が見えてきて
「生きがい」手にする
人(人生)と成る
『真実の光・神示 平成25年版』11ページ(中略あり)