ある日の昼時。キッチンにいた母に目をやると、体が傾き、顔は半分ゆがみ、口からよだれを垂らしながら、何かをぼうぜんとつぶやいていました。
冷静に行動できた不思議
「これはおかしい!」。不思議と私の心は冷静で、やるべきことが次々浮かんできます。そばにいた弟に、「救急車をすぐ呼んで! 私はお父さんに電話するから」と伝えました。ろれつの回らない中で、一生懸命「大丈夫」と言う母。少しでも安心してもらおうと、「一応見てもらって、大丈夫だったら救急車に帰ってもらおうね」と声を掛け、体をさすり続けました。
心の中で、「もう二度と、母と普通に話せないだろうな」と覚悟しました。病院に着き、医師に「一刻を争います。今なら手術か点滴で血栓を取れるかも」と言われ、家族で話し合っていた、その時です。自然に血栓が流れ、体も元通りに動いたのです。
後で母に聞いたのですが、病院に運ばれてからも意識はあり、医師の話が聞こえていたとのこと。でも、祈願していたおかげで、全く動揺しなかったそうです。その後、母は20日間ほど入院しましたが、後遺症も一切なく、元気に退院。医師は、「80%の人は助からない。とても運が良かったですね」と驚いていました。
「学び癖」の効果は絶大
母が倒れた時、偶然、私と弟がそばにいたこと。家族みんなの心が落ち着いていたこと。何もかもが奇跡です。
私自身、自分でも信じられないほど冷静に行動でき、「学び癖をつける」を意識してきた成果と確信しています。「時々」ではなく、「毎日」神の教えを学んでいると、自分の心が明らかに違うのです。 例えば、「さっき、キツい言葉を使ってしまったな」とか、「相手に歩み寄る心が足らなかったな」など、その時の「一瞬の心」を振り返る場面が増えました。そうして気付いた修正点を祈願していく中で、自分の心に、安定感が生まれるのです。
「有限」をキーワードに
「人生は有限」。今回の出来事で、いつも神の教えで学んできたことが、より心に染みました。有限だから、今この時を大切に。母がうっかりミスをしても、「こうでしょ!」と鋭く言いそうな自分にストップがかかります。母は母で、何かにつけて「ありがとう、ありがとう」と言ってくれ、家の中が今まで以上にぽかぽかです。
「一瞬の心の動き」を、無意識のうちに「後悔しない方」へと向けられる神の力。それをまざまざと体感させていただきました。神の教えを学んでいると、自然と人生が良い形に整っていく…、そんな不思議を味わっています。
母より
今、こうして「喜びの声」を書かせていただけることに、感謝が込み上げます。「家族がいるのは当たり前ではない」と常々思ってはいましたが、あらためて会話が足りなかったと反省。感謝をたくさん言葉で伝える毎日です。夫がそばにいる安心感。子供たちが一丸となって支えてくれる喜び。家族の愛が、「きょうも、みんなの喜ぶことをしよう」というエネルギーになっています。
「真理」が 家族の心(運命)を一つに重ね 支え合う思いを強くする
家族の心が重なり合うほど 人の心(人生)は安定し 「道」欠く心は消えてゆく
奇跡を味わい 神の手の中守られる 人(家庭)の姿が ここにある
「真理」が
家族の心(運命)を一つに重ね
支え合う思いを強くする
家族の心が重なり合うほど
人の心(人生)は安定し
「道」欠く心は消えてゆく
奇跡を味わい 神の手の中守られる
人(家庭)の姿が ここにある
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』74ページ