No. 719

生き方を方向転換
人間不信の私が変わった訳
(京都府MN/60代男性)

探し求めていた道を知り得て

何でも知りたい性格の私は、数々の知識を得て、研究開発の仕事に携わりました。しかし、そこは競争の激しい世界。同僚といえど、一緒に食事をするなど考えられず、足を引っ張り合い、手柄を横取りするのも当たり前。徐々に人間不信に陥り、「この生き方は違う」と、30歳の時にタクシー運転手に転身。さらに、神示教会と出会い、私の人生は見事に変わりました。

生き方を示される神の教えは、まさに私が探し求めていたもの。知識としてでなく、純粋に心が求めている感覚があり、学ぶと気持ちが軽くなる不思議を体感したのです。

相手にのまれない自分に

タクシー運転手の仕事では、会社の不満をぶちまける人、「違反してでも飛ばせ」とあおる人など、さまざまな出会いを経験。しかし、教えを学んでいると、相手の言動にのまれず、心が穏やかでいられます。「ストレスを発散したいんやな」などと客観的に受け止められるため、嫌な気分にもなりません。「ここでスピードを上げても、次の通りで赤になりますよ」と伝えて、相手が落ち着きを取り戻したことも。「気持ちよく降りていただきたい」をモットーに勤めるうち、次第に指名してくださるお客さまもできました。

人に手の内を見せまいとしていた私が、自分から心を開いて縁を深める生き方へと変化。タクシー運転手として30年以上も、働く喜び、人と関わる楽しさを味わうことがかない、感謝しかありません。

温かい関心が持てたから

退職後は、散歩の折に擦れ違う方々に挨拶を交わすのが日課に。何でも知りたい性格は同じでも、昔と違って、関心は人に向いています。「きょうもお元気そうで安心しました」相手に掛ける何げない挨拶から、縁が深まることもしばしば。人と関わる楽しさを感じてから、私の雰囲気も変わったらしく、地域の方々から声を掛けられる機会や姉家族との交流も増えました。独り身でありながら、「きょうはどんな出会いがあるのだろう」と朝から気分が高揚した状態で、一日が始まります。

「全ての縁を大切に」を信条に

四年前には、突然、慢性骨髄性白血病の診断を受け、病と闘う日々も経験しています。つらい治療を余儀なくされたものの、冷静に現実を受け止めている自分がいました。神に守られている安心感から全く不安がなく、心が穏やかなため、体も治ろうとするのでしょう。何と、医師から寛解状態と、うれしい言葉をもらいました。

かつての私は、知識と努力を頼り、人を恨み、憎んで、悪い人生へとまっしぐら。そこから、人生の進む方向をこんなにも転換できました。今の自分なら、最初の職場に勤めていても、周りと競争するのではなく、協力したでしょう。もっと一人一人と縁を深められたと思います。

自分が生きていること、人と温かい触れ合いができること、そんな一つ一つがありがたくてなりません。「全ての縁を大切に」この信条を持って、穏やかな日々を重ねていけるだけで十分仕合せです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び 「人生」に生かす心を持つ
 人 物との出会いが生かされ 生きがい多い生活が送れる
 知識は 「運命」を磨き 高めるために 活用するところに 生きてくる
 「教え」が信者の心(人生)に 「生きる」知恵を与え 「道」を守る心を引き出す

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』136ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び
    「人生」に生かす心を持つ
 人 物との出会いが生かされ
    生きがい多い生活が送れる
 知識は
  「運命」を磨き 高めるために
    活用するところに 生きてくる
 「教え」が信者の心(人生)に
    「生きる」知恵を与え
      「道」を守る心を引き出す

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』136ページ