No. 715

神を知らなかった頃には
なかった仕合せが今ここに
(岩手県SS/40代男性/農家)

2年前、父と叔父に連れられ、初めて神の館の神門をくぐりました。母が肺がんで余命わずかと宣告され、ただただ命を救っていただきたい一心でした。

母を見送って確信した神の実在

ご案内会に出席し、職員とも話をする中で分かりました。母が安心できるように支えること。そのために、家族が心一つになること。これが「今やるべきことだ」と。当時、私は離婚したばかりで、母には随分心配を掛けました。加えて、一緒に農業をしている父とは、野菜の育て方で意見がことごとく対立。けんかの絶えない毎日だったのです。

けんかなどしている場合ではない。母がどんなに悲しむか。そう感じた時、ずっと誇りを持って農家を続けてきた父の心を「理解したい」と、自然と思えるようになりました。自分でも不思議な感覚で、「おやじ、明日は休みだから、ゆっくり体を休めてな」の言葉も出るようになったのです。

私たちの姿を見届けるかのように、母は息を引き取りました。末期とは思えないほど穏やかな表情。まるで「もうけんかしないでね」と、ほほ笑みかけているように思えてなりませんでした。その姿に「神は実在している」と確信し、間もなく迎えた母の誕生日、私は信者になったのです。

心が揺れないありがたさ

しばらくして、縁あって出会った人と再婚しました。妻には多感な年頃の子供が二人います。複雑な思いがあったのでしょう。母親に八つ当たりするようになったのです。しかし、子供たちを責めるより、自分ができることを心掛けました。

「妻と再婚した」のではなく、「妻の子供たちも含めて家族になった」。神の教えで考え方の軸が持てる心強さは格別でした。「ママの料理は最高! レストランよりうまいよ」「ママは一日中家族のために頑張ってるよな。みんなで協力しような」。心から思うから、その言葉が出てきます。そんな自分を、妻もいたわってくれます。「今、仕事がキツくてさ」と言うと、「大変だよね…。でも、すごいなあっていつも思ってる」と優しく包んでくれるのが本当にありがたく、疲れも吹き飛ぶのです。

次第に子供たちも、心を開いてくれるのを感じました。私が「何でも相談してこい。全部受け止める自信があるぞ!」と伝えた頃から、妻への八つ当たりはなくなりました。最近は、私に恋愛のことまで話してくれます。居間に大の字で寝っ転がっている子供たちを見ると、私を他人とは思っていないように感じてうれしい限りです。

家族で歩み始めた信者の道

去年は、妻が亡き母の誕生日に信者になりました。そして今年、私たちの間に生まれた子供も、同じ日に信者籍を置きました。父とも変わらず良い関係が続いています。昔は、酒の勢いで父とけんかするのが恒例でしたが、今では笑って和やかに会話。周りから「何だ何だ?」と驚かれています。

温かい心のやりとり。神の教えを知らなかった頃の自分にはできなかったことです。心は自分中心で、相手不在だったとつくづく思います。神の教えと出会えて本当によかったと感謝でいっぱいです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「真理」に気付きを得ることで 人間は 心の姿が変わる
 家庭が築く「心の道」が見えてきて 「真理」が「人生」の支えと成ってゆく
「真理」に悟りを深める人の心(人生)は 明るく 強い
 家族で「教え」を学ぶほど
    家族の心(思い)は重なりを深め
      真実の愛で「心の道」を 太く 強くつないでゆける

『真実の光・神示 令和2年版』116ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

「真理」に気付きを得ることで
    人間は 心の姿が変わる
 家庭が築く「心の道」が見えてきて
    「真理」が「人生」の支えと
      成ってゆく
「真理」に悟りを深める
   人の心(人生)は 明るく 強い
 家族で「教え」を学ぶほど
  家族の心(思い)は重なりを深め
    真実の愛で「心の道」を
      太く 強くつないでゆける

『真実の光・神示 令和2年版』116ページ(中略あり)