No. 714

実践できていなかった?
やっとつかんだ縁の深め方
(山梨県MN/60代女性/介護福祉士)

知人の紹介で始めた障害者支援センターでの仕事。上司は、出会ったことのないタイプの人でした。教えてもらって「ありがとうございます」と言うと、「今、ありがとうは言うべきではない」と一蹴。落ち葉を掃いている上司に、「手伝います」と駆け寄れば、「あなたはいいから」と途端に不機嫌に…。何で? 何なの? 私の心は「?」で埋め尽くされていきました。

私の心から抜け落ちていたのは

そんな中、何百枚ものシールを反対に貼るミスをしてしまいました。黙っていれば分からなかったかもしれませんが、上司に報告すると、「誰でもミスはあるから大丈夫」と思いがけない温かい言葉。感謝とともに、初めて自分の知らない上司の一面に触れたのです。

神の教えの「実践」。よく考えれば、私はこの意味を履き違えていたのかもしれません。「感謝はすぐ伝えるべき」「下っ端が掃除するのが当たり前」。それは神の教えの「実践」ではなく、自分の価値観の「押し付け」だったと気付いたのです。私の心から抜け落ちていたのは「相手を思う心」。「上司の思いにぴたっとはまる自分でありたい」と、祈願に祈願を重ねました。

ある日、せっせと掃き掃除をしている上司に「手伝いましょうか?」と声を掛けると、またもや「いいから」との返事。「ありがとうございます。では、私は○○をやります」と返すと、「お願いね。掃き掃除は私に任せなさい!」と、何とも心地よいキャッチボールができたのです。「掃除は下っ端の仕事」と、狭い了見で物を見ていた自分が恥ずかしくなりました。

神が下さった縁を深める機会

上司はテキパキしている方で、「あの仕事どうなった?」「これは?」とまくしたてるように聞かれます。以前はそれで心身ともにくたくたでしたが、今は矢継ぎ早の指示を「うれしい」とすら感じる自分がいます。「あれもやろう、そうそうこれも…」とできることがいっぱいあるからです。

私がミーティングの司会を務めるとき、場を和ませようと少し雑談を入れると、上司が話を膨らませ、場づくりを助けてくれます。前は「余計なこと言わないで」と注意されていたのに…。休憩時間に、二人でコーヒーを片手に話す時間も楽しいです。「あなたは細かいことに気が付くし、周りにも優しく触れていて助かる」と言われた時は、もうビックリ。お世辞を言わない上司だからこそ、余計にうれしかったです。

実は、私は、これまで人との縁が深まらない寂しさを抱いて生きてきました。その孤独感が、今は全くありません。きっと、教えの「実践」のコツがつかめたからです。あまりに環境が変わり過ぎて、同じ職場にいるとは思えないほど…。神の力のすごさを味わっています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を心(人生)の支えに生きる努力をする
 自然と心は安定し 物 事の見方が変わる
 物 事は 存在ではなく 心に映る感情が乗って見えるもの(現実)
 相手 状況を変えるのではなく 自分の心を変えることが必要
 「教え」に生きるほど 「心」は変わり 生活環境が好転する

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』128ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を心(人生)の支えに
    生きる努力をする
 自然と心は安定し
    物 事の見方が変わる
 物 事は 存在ではなく
    心に映る感情が乗って
      見えるもの(現実)
 相手 状況を変えるのではなく
    自分の心を変えることが必要
 「教え」に生きるほど
    「心」は変わり
      生活環境が好転する

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』128ページ