「孫も抱けたし、人生に悔いはない」が夫の口癖。いつ死んでもいいかのような発言に思えて、切なくてたまりませんでした。
「悔いはない」の裏には…
神の教えで「夫には何でも話すこと」と学び、実践してきました。しかし、夫の方は無口で、テレビとお酒がお友達。これは根っこに何か原因があるはず…。そこに気付けるように祈願を重ねました。そしてある日の勉強会。「一番身近な人に、無関心ではありませんか?」の言葉に、「私です!」とハッとしたのです。
夫を信頼している…と言うと聞こえはいいですが、例えば夫が散歩に出掛けるとき、どこに行くか、聞いたことはありません。帰ってきて出迎えることもなく、部屋に入ってきたら「お帰り」とひと言。冷たい自分が見えてきて、申し訳なさがあふれました。夫の「悔いはない」発言は、裏を返せば「魂が安らぐ家庭ではない」というサインだと、やっと気付いたのです。
散歩帰りの夫を出迎えながら、「外、暑かった?」と聞いてみると、「えっ?」と驚きの表情。それでも続けていくと、「スーパーに行って、これ買ってきた」と話してくれるようになりました。そのうちに、「冷蔵庫にりんごがなかったから、買ってきたよ」とうれしい気遣い。そのりんごでデザートを作ると夫は喜び、「また食べたいから」と、しょっちゅう果物を買ってくる…。そんなやりとりができるようになったのです。
心の中に入っていく会話
ある日、夫が「僕、もともとヘルニアでしょ。手術したいと思うんだ」と打ち明けてきました。怖がりで病院嫌いの夫が、そんなことを言うとは…。苦しかったんだろうな。話してくれてうれしい…。そう思いながら、「私もその方がいいと思う。決断するのに勇気が要ったでしょ…」と言うと、夫は「でも、話せたから心が軽くなった」と笑顔。初めて夫の心に入っていく会話ができた気がして、仕合せでした。
「診察には一人で行く」と言う夫。今までの私なら、「分かった。じゃあ私は祈願しとくね」で済ませていたと思います。でも、今回は「あなたが大変な時だから、私も一緒に行きたい」と言いました。夫はまた笑顔。待合室でも、「心がゆったりしてるよ」と終始ニコニコしていました。
夫の思いが見える自分に
もうすぐ手術ですが、夫は「不安がない」と断言しています。しかも、「悔いはない」発言も一切なくなったのです。手術が終わった頃、年末年始で息子家族が帰ってきます。「孫たちに会えるのが楽しみだよ」と先のことを話している夫に、本当に変わったな…とうれしくなりました。
私の心にあった長年の寂しさも、きれいさっぱり消え去っています。理由は、何十年も自覚できなかった自分の「無関心」に気付け、「一番身近な人の心」が見える自分になれたから。神の力のすごさを感じ、信者でいられる喜びを身いっぱい味わっています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
人は皆 神の手の中 我が家の「心の道」を受け継いで 有限の時(時代)を生きる
「教え」を通し 「和のある家庭」の姿(真理)を学ぶ
自然と家族との関わりが深まり 調和が生まれる
調和がつくり出す力(環境)は大きい
調和の基に 人間は実体を高め 「運命」に重なる人生を歩んでゆく
神示で確認 「喜び」の仕組み
人は皆 神の手の中
我が家の「心の道」を受け継いで
有限の時(時代)を生きる
「教え」を通し
「和のある家庭」の
姿(真理)を学ぶ
自然と家族との関わりが深まり
調和が生まれる
調和がつくり出す力(環境)は大きい
調和の基に 人間は実体を高め
「運命」に重なる人生を歩んでゆく