No. 695

あぶり出された冷たい心
「魂が安らぐ家庭」とは?
(千葉県HT/70代女性/主婦)

「孫も抱けたし、人生に悔いはない」が夫の口癖。いつ死んでもいいかのような発言に思えて、切なくてたまりませんでした。

「悔いはない」の裏には…

神の教えで「夫には何でも話すこと」と学び、実践してきました。しかし、夫の方は無口で、テレビとお酒がお友達。これは根っこに何か原因があるはず…。そこに気付けるように祈願を重ねました。そしてある日の勉強会。「一番身近な人に、無関心ではありませんか?」の言葉に、「私です!」とハッとしたのです。

夫を信頼している…と言うと聞こえはいいですが、例えば夫が散歩に出掛けるとき、どこに行くか、聞いたことはありません。帰ってきて出迎えることもなく、部屋に入ってきたら「お帰り」とひと言。冷たい自分が見えてきて、申し訳なさがあふれました。夫の「悔いはない」発言は、裏を返せば「魂が安らぐ家庭ではない」というサインだと、やっと気付いたのです。

散歩帰りの夫を出迎えながら、「外、暑かった?」と聞いてみると、「えっ?」と驚きの表情。それでも続けていくと、「スーパーに行って、これ買ってきた」と話してくれるようになりました。そのうちに、「冷蔵庫にりんごがなかったから、買ってきたよ」とうれしい気遣い。そのりんごでデザートを作ると夫は喜び、「また食べたいから」と、しょっちゅう果物を買ってくる…。そんなやりとりができるようになったのです。

心の中に入っていく会話

ある日、夫が「僕、もともとヘルニアでしょ。手術したいと思うんだ」と打ち明けてきました。怖がりで病院嫌いの夫が、そんなことを言うとは…。苦しかったんだろうな。話してくれてうれしい…。そう思いながら、「私もその方がいいと思う。決断するのに勇気が要ったでしょ…」と言うと、夫は「でも、話せたから心が軽くなった」と笑顔。初めて夫の心に入っていく会話ができた気がして、仕合せでした。

「診察には一人で行く」と言う夫。今までの私なら、「分かった。じゃあ私は祈願しとくね」で済ませていたと思います。でも、今回は「あなたが大変な時だから、私も一緒に行きたい」と言いました。夫はまた笑顔。待合室でも、「心がゆったりしてるよ」と終始ニコニコしていました。

夫の思いが見える自分に

もうすぐ手術ですが、夫は「不安がない」と断言しています。しかも、「悔いはない」発言も一切なくなったのです。手術が終わった頃、年末年始で息子家族が帰ってきます。「孫たちに会えるのが楽しみだよ」と先のことを話している夫に、本当に変わったな…とうれしくなりました。

私の心にあった長年の寂しさも、きれいさっぱり消え去っています理由は、何十年も自覚できなかった自分の「無関心」に気付け、「一番身近な人の心」が見える自分になれたから。神の力のすごさを感じ、信者でいられる喜びを身いっぱい味わっています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

人は皆 神の手の中 我が家の「心の道」を受け継いで 有限の時(時代)を生きる
「教え」を通し 「和のある家庭」の姿(真理)を学ぶ
 自然と家族との関わりが深まり 調和が生まれる
調和がつくり出す力(環境)は大きい
 調和の基に 人間は実体を高め 「運命」に重なる人生を歩んでゆく

令和3年7月23日 信者心の基勉強会家庭編

神示で確認 「喜び」の仕組み

人は皆 神の手の中
  我が家の「心の道」を受け継いで
    有限の時(時代)を生きる
「教え」を通し
  「和のある家庭」の
    姿(真理)を学ぶ
 自然と家族との関わりが深まり
    調和が生まれる
調和がつくり出す力(環境)は大きい
 調和の基に 人間は実体を高め
  「運命」に重なる人生を歩んでゆく

令和3年7月23日 信者心の基勉強会家庭編