働いて、働いて、女手一つで子供たちを育て上げた70年の人生。今は一人暮らしですが、これまでできていたことができなくなってきて、年々募る「一人は寂しい」という思い。これが私の本音でした。
「70歳の節目に、神魂の儀(長寿の祝い)を受けたいから来て」と娘に伝えると、「何言ってるの。コロナでしょ? 無理!」との返事。これが娘の言うことか? でも、そんなふうに育てたのも私…。頭では分かっても、ガクンと落ち込みました。
もう無理? まだ間に合う!
しかし、これが自分の生き方を変える転機になったのです。子供とは会話もままならずだったな。寂しい思いをさせてきたな…。いろんな「ごめんね」が浮かんできました。まだ間に合う! 「今からでも我が子に愛をかけたいです」と祈願して、温かい会話を意識したのです。
電話して、「今、忙しいの!」と言われても、不思議とむなしくならず、「元気なら安心した」と受け止められました。それから、本音も伝えました。「何も連絡ないと、お母さん一人だから寂しいよ」「コロナに気を付けてね」。そのうち、娘の反応が変わってきました。「お母さんは膝痛いんだから、無理しちゃ駄目だよ」「今度、折り紙と本持って行くから、一緒にやろう」などと、気遣ってくれるのです。「ありがとね」と、笑みがこぼれました。
子供は親に感謝するもの。私は、どこかでそう考えてきたのだと思います。その心が、いつの間にか「子供への感謝」でいっぱいに…。神の力の大きさを感じました。
心の通い合いに大きな喜びが
ある日、娘と教会へ行った時のこと。「お母さん、儀式申し込もう。私からのプレゼント」と言ってくれました。しかも、婿と相談したからと、会食まで申し込んでくれたのです。「ずっと頑張ってきたんだから」というひと言に、胸がいっぱいになりました。「ずっと寂しかったけどね」と、娘からの本音。私も「ごめんね」と、心から伝えられたのです。
儀式当日、記念写真には、いい笑顔で写っている私がいました。神の御前で儀式を受けて、心を清めていただいたのだと思います。帰り道には、婿と娘が「お義母さん、欲しい物はないですか?」「せっかくだし、おねだりしなよ」と言ってくれ、気持ちに甘えて、CDラジカセを買ってもらいました。今は、私の宝物です。
「神の力」と「自分の努力」
先日、コロナのワクチンの接種案内が届きました。やり方がよく分からず、不安…。いつもの私なら「何とか自分で」。でも、今回は娘を頼ると、あっという間に予約してくれました。長年の頑張り癖が、ようやく取れてきた思いです。
これまで私は、健康でいられることや、事故に遭わないことを「ご守護」と思っていました。でも、今は、心を神に守ってもらうこと。これこそが「ご守護」と実感しています。もちろん、そのためには自分の努力も欠かせません。神のご守護と、教えを守ろうとする私自身の努力。この両輪で生きる思いを新たにしています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――我が家族を受け入れる――
悔いなき人生 手にする人の心(姿)が ここにある
家族を愛し 家族を頼り 共に声掛け 支えて人生歩む
――仕合せの基は 和のある家庭――
「教え」を学び 心重なる家族を目指せよ
『真実の光・神示 平成28年版』34ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
――我が家族を受け入れる――
悔いなき人生
手にする人の心(姿)が
ここにある
家族を愛し 家族を頼り
共に声掛け 支えて人生歩む
――仕合せの基は 和のある家庭――
「教え」を学び
心重なる家族を目指せよ
『真実の光・神示 平成28年版』34ページ(中略あり)