No. 613

生き地獄だった我が家
「すごい姉ちゃん」に(娘編)
(兵庫県KT/30代女性/かばん製造<障害者施設作業所>)

「よそのお父さんはいいな」と思っていました。パチンコやお酒にお金を使い、母に苦労を掛ける父が許せなかったのです。

親の愛に触れて味わう仕合せ

高校生になってから、体調を崩し、人間関係も最悪な状態…。暴飲暴食をしている自分が怖くなって、神にすがりつきました。教えを学ぶと、「お父さんもつらいんだろうな」と、少し父を思いやれた気がしましたが、体調は変わらずどん底。専門学校を卒業した頃には幻聴も出て、家にこもり、寝ているだけの毎日に。そんな時、自宅が火事になったのです。そのおかげで外に出られました。その後、かかった病院で統合失調症と診断され、即入院となりました。

退院後は、障害認定を頂き、家計の足しにと仕事を始めたものの、不安定で、また入院。「家に帰りたい」と泣く私に、母が毎日付き添ってくれたのです。父もたびたび来て、たくさん励ましてくれました。初めて両親の愛を感じて、とても仕合せでした。

病を機に重なっていく心

ようやく家に帰り、ふと父の足を見たら、親指が黒ずんでいました。検査をしたところ、高血圧や心筋梗塞が見つかり、大手術になったのです。「お父さんを助けてほしい」と心から思いました。兄は、家族に「これまでのことは、誰が悪いんでもない」と言って、全員で必死に父の回復を願いました。私も、自分がこんなに父に気持ちを向けられるようになるなんて、思いもしなかったです。

今では、父は随分丸くなりました。ある時、「私って人にどう見られているだろう。やっぱり変なのかな」と父に尋ねたら、「人がどう見ても、おまえはおまえでいいんじゃ」と言ってくれたのです。私が父に関わってこなかったから、優しさが見えなかったんだ…。そう感じました。

「あなたに」と求められる喜び

最近は、作業所でかばん作りをしています。作業所だからみんな同じ仕事かなと思いつつ、神の教えで学んだように、一つ一つ一生懸命取り組んでいたら、一番難しい工程を任せてもらえるようになりました。

先日、評価に合わせて寸志を頂きました。「大きな声で挨拶できるし、誰に対しても気持ちよい態度で、職場を良い雰囲気にしてくれる」と、思った以上の額を頂いたのです。「あなたに」と任せてもらえる仕事を与えていただき、感謝でいっぱいです。

自分の持ち分に合った人生を

以前は周りを見て、「あんなふうに働きたかった」「結婚して子供が欲しかった」と思ったこともありました。人の言葉が気になって、「私は駄目な人」と落ち込んだこともあります。そのたびに母が言ってくれました。「人は人。教えを学んだら、自分の持ち分に合った人生ができてくるよ」。母の言葉のとおり、神の教えがあったから、私は自分の立場も、やることも理解できました。

弟は、私のことを「俺の姉ちゃんはすごい姉ちゃん」と言ってくれます。病もありますが、教えを学んで病との付き合い方が分かってきたので、心は明るくいられます。こんなに充実した毎日を送れるのは、神のおかげです!

※この方のお母さまからの「喜びの声」も、併せてご覧ください。

神示で確認 「喜び」の仕組み

――神魂に心預けて 人生歩む――
 一言「真理」悟れたときに 皆の心は 明るく 強くなる
 我が運命磨くことに心使えるゆえに 人の言葉 周りの変化に振り回されない
 人それぞれの人生 生き方を受け止められるゆえに
    心焦らず 我が人生のみを見詰めて生きられる
 ここに 努力も生きる
    我が実体も受け入れられる
人を見るなよ 
    我が運命 世に役立つことを信じて生きよ

『真実の光・神示 平成18年版』252ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

――神魂に心預けて 人生歩む――
 一言「真理」悟れたときに
    皆の心は 明るく 強くなる
 我が運命磨くことに心使えるゆえに
  人の言葉 周りの変化に
    振り回されない
 人それぞれの人生 生き方を
      受け止められるゆえに
  心焦らず 我が人生のみを
    見詰めて生きられる
 ここに 努力も生きる
    我が実体も受け入れられる
人を見るなよ 
  我が運命
    世に役立つことを信じて生きよ

『真実の光・神示 平成18年版』252ページ(中略あり)