No. 612

生き地獄だった我が家
神が正してくれた人生(母編)
(兵庫県IT/60代女性/主婦)

まさに生き地獄の人生。夫が何かにつけて酒とギャンブルに走り、私は三人の子供を育てながら、爪に火をともすような生活でした。20年ほど前には火事で自宅を失い、長女は統合失調症で入院しました。それでも夫の生き方は変わりません。「好きで一緒になった人を信じられない」。生活よりも何よりも、これが私の最大の苦しみだったのです。

娘の病から見えた自分の姿

娘の症状は一進一退。興奮状態になると、形相も行動も別人でした。はだしで外をふらつき、ブロック塀をたたき歩きます。連れて帰ろうと車に乗せると、大暴れしてフロントガラスが割れました。「もう無理」と、何度思ったか知れません。

娘は再入院しました。「何とか娘を助けなくては…」初めて、一生懸命に神示を読みました。まず夫婦から…と何度も出てきます。私は…? 夫に「茶、入れてくれ」と言われたら、「自分で入れたらええやん」でおしまい。子供たちには「お父さんに優しくしような」と言いつつ、「お金のことでけんかしてるところしか見たことない」と言われる始末。私は、神が教えてくださることを何も実践しないで、勝手に悩みを深め、苦しんでいたのです。「夫に優しく」と、本気で向き合っていきました。

しばらくして、夫が「自分が働くから、お前は仕事を辞めてそばにいてやって」と言い出しました。私は、毎日娘に付き添い、「お父さん、頑張ってるよ」と伝えました。夫もたびたび見舞い、娘はうれしかったのでしょう。「こんなに会いに来てくれて仕合せ」と言っていました。それほど私たちは、寂しい思いをさせていたのです。

少しずつ再生していく家族

退院した翌日のことです。娘が「お父さんの足の指が黒ずんでる」と言うのです。高血圧からくる血栓による壊死(えし)でした。心筋梗塞まで見つかり、大手術になりました。

娘はもちろん、夫を嫌っていた二人の息子も心配し、駆け付けてくれました。「お父さん、元気になって!」。初めて、私たち家族の気持ちが一つに重なったのです。無事に手術を終え、体のあちこちにチューブをつながれた夫を見た時、涙があふれました。次男は、「神はおられる。お父さんは神に命を頂いた」と言いました。私たちは、神の手の中で、間違いだらけだった心を、生き方を、正していただいたのです。

その人なりの輝く人生が送れる

「コーヒー入れるけど飲む?」「隣の赤ちゃんの声、かわいいなあ。うちの子も、あんなふうに聞こえてたんかな」。そんな何でもないことを、夫と笑って話す毎日。夫は、足の指の切断だけで済んだおかげで、大好きな車の運転ができ、私や娘を買い物に連れていってくれます。

娘は、「お父さんと話すと、長いこと生きてきたなりのことを言ってもらえるし、いろいろ考えてくれているのが分かる」と語ります。病状も安定していて、作業所で働き、嫌な顔一つせず、家にお金を入れてくれています。長男は、「妹の病気に理解がある人と結婚する」と言い、そのとおりの人と結婚。妻子を連れて遊びに来ます。社会人になった次男は、家族旅行に連れていってくれました。温泉に入り、食事を頂いたら、あんなに苦しかった昔のことを、なぜかみんなで笑って話せたのです。

「神の教えで生きれば、その人なりに輝く人生が送れる」時間はかかりましたが、本当にそうなっています。夫の運転する車に乗って、親子で神の館に参拝できる今に、感謝でいっぱいです。

この方の娘さんが、子供の立場から「喜びの声」を届けてくださいました。

神示で確認 「喜び」の仕組み

家庭は 家族の心が重なり合って生きている
    「心の道」の真実である
 夫婦の会話 心冷静に 互いに敬い合って あるべき姿(任)を語り合うこと
 夫婦の心が共鳴するほど 我が子の心に 親を慕う愛(尊敬愛)が育ってゆく
「教え」を家族で学び 「真理」に生きるなら
    自然と夫婦 親子の会話は深まり
      愛と信頼と期待を共感する家庭へと成長してゆける

『真実の光・神示 平成28年版』32ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

家庭は
  家族の心が重なり合って生きている
    「心の道」の真実である
 夫婦の会話
  心冷静に 互いに敬い合って
   あるべき姿(任)を語り合うこと
 夫婦の心が共鳴するほど
  我が子の心に
    親を慕う愛(尊敬愛)が
      育ってゆく
「教え」を家族で学び
      「真理」に生きるなら
  自然と夫婦 親子の会話は深まり
    愛と信頼と期待を共感する
      家庭へと成長してゆける

『真実の光・神示 平成28年版』32ページ(中略あり)