No. 563

心のゆとりをモットーに
手にした職場の信頼感
(愛知県TH/50代男性/会社員)

若かりし頃の自分は、「瞬間湯沸かし器」そのもの。運転中、後ろからむげに追い越されるだけで怒り心頭。相手を車から引きずり下ろしたこともありました。

病を機に生き方を変える

そんな私も神と出会い、「気が長くなりますように」と祈願し始めました。しかし、そう簡単に性格は変わりません。転機になったのは、10万人に1人の難病を患ったことです。腸に穴が開き、全く食べられず、死すらも覚悟した日々。必死に神にすがり、生きる希望が持てた時、悟りました。今こそしっかり学んで、自分を変えよう。そのためにも、気付いたことを生かすための祈願をしなければ…。まずは、「相手の話をゆっくり最後まで聞く」ことを目標にしました。私は、この「ゆっくり」ができないことに気付いたからです。

早速、職場で実践です。途中で反論したくなったら、すぐに心の中で「冷静になりたいです」と、神に語りました。以前の、決まり文句で「短気が直りますように」と祈願していた頃とは大違い。心を守っていただいている安心感があるのです。自分の心が落ち着いていると、最初は感情的だった相手も、「あんたの言いたいことは分かった」と態度が軟化。穏やかに話し合えることが増えていきました。

総括としてじっくり向き合う

そんな姿が評価されたのか、ことしの部門異動で、事務方の総括責任者として、現場を任されました。任務の一つに備品管理があるのですが、いざふたを開けてみると、眠っている備品が山ほどある状況。ペアで任務に当たることになった同僚は、何年もこの状態を放置していた前任者に憤りを感じていました。昔の私なら、一緒になって感情を爆発させていたでしょう。しかし、今回は、怒りの心がよぎりもしません。むしろ、今からできる工夫をしようとわくわくしました。

社員が自分のデスクにストックしている備品を一カ所に集め、なくなったらそれぞれが取りに行く、という私の提案に対して、「余計な時間がかかる」「仕事を増やすんですか」など、反発の声が次々と上がりました。「忙しいのは十分分かります」と相手の思いをくみ取りつつ、会社や部門の方針、倉庫の現状を丁寧に説明しました。「10分、20分もかかりませんよ。エレベーターですぐですから」と、ユーモアを交えながら。実際にやっていくと、「すみません。そこまで文句を言うほどでもなかったです」と、新しい動きがすぐに流れに乗ったのです。

弱点を長所に変える神の力

先日、上司から「あなたが周りを巻き込む力、説得する力はすごいものがある」と、褒めていただきました。「短気」という自分の弱点も、神の教えと祈願で「すぐ実行する」という持ち味に変えていただいていることを感じます。

おまけに社員からも、「昔は鬼のようだったのに、今は仏さんだね」「おやじギャグで場を和ませてくれて、いいキャラしてますね」と言われました。これからも、持ち前の良さで、精いっぱい人に役立つ生き方をしていきます。

神示で確認 「喜び」の仕組み

心(運命実体)で生きる人間は 奉仕に「生きる」ほど 「心」明るく 強くなる
「教え」を学び 祈願を重ねて 「心」穏やかに おおらかに「生きる」べし
 「真理」を学び 日々の生活 心の動きに生かす努力がほしい
 そこに 皆の心は 明るくなって 万人 万物との出会いを受け入れ 深めてゆける

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』169ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

心(運命実体)で生きる人間は
    奉仕に「生きる」ほど
      「心」明るく 強くなる
「教え」を学び 祈願を重ねて
    「心」穏やかに
      おおらかに「生きる」べし
 「真理」を学び 日々の生活
    心の動きに生かす努力がほしい
 そこに 皆の心は 明るくなって
   万人 万物との出会いを受け入れ
      深めてゆける

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』169ページ