小学校の校長を定年退職してからというもの、考えるようになったことがあります。それは、子供や孫には、自分より仕合せな人生を歩んでほしい…ということです。
親子の前に夫婦の関係を見直す
仕事では熱心に教育に携わってきましたが、家での私はとてもお手本ではなかったと思います。人には見せない心の芯の短気があらわになり、妻とも、子供たちとも、会話らしい会話ができていませんでした。
今からでもできることはただ一つ、自分が神の教えに生きること。一念発起し、「毎日教えを学ぶ」この努力を続けていきました。そんなある日、「喜びの声」の「就寝前に、伴侶にありがとうと伝える」という内容が心に刺さり、早速実践。すると、妻も笑顔で「ありがとう」と返してくれ、何とも心地よかったのです。
「子供や孫の前に、まずは夫婦の関わりからだ」と気付いた瞬間でもありました。以来、二人で何かと話すようになって分かりました。「子供や孫に仕合せになってほしい」という思いは同じだったのです。私と妻の気持ちが一つに重なりました。
子供たちの良き理解者になる
妻は、普段からよく子供たちの話を聞いています。ある時、「次女が仕事や子育てで悩んでいる」と教えてくれました。『理知の真理』で読んだ、「良い理解者になる」という言葉がずっと心にあった私は、「今こそ実践の時!」と決意しました。とはいえ、弱点である短気を出しては元のもくあみ。心の動きをお守りいただこうと、朝夕の祈願にも熱が入りました。
「最近どがんね。いろいろ大変やろ」と次女に声を掛けても、本音を話しません。しかし、めげずに穏やかに声を掛けるうちに、ぽつりぽつり胸の内を明かしてくれるようになったのです。気持ちを受け止め、「応援しとるけんね」と励ますと、次第に明るくなっていく次女。「私たち夫婦のコンビネーションが取れた成果」と感じ、うれしかったです。
精神面を支えられる存在に
最近は、次女だけでなく、長女や長男の家族の出入りも増えています。聞けば「お父さんが優しくなった」と。仕事のことで相談されるなど、これまでになかった関わりまで生まれています。
思えば定年後、持病の腰痛が悪化。歩行もままならず、手術しました。これが私の人生を変えるきっかけになったのです。救いを求めて教えを学び、次々見えた「人生の反省点」。だからこそ、子や孫には自分より仕合せな人生を…と強く願うのです。
そんな中、こんなうれしい変化がありました。子供からの「ありがとう」が増えたのです。おまけに、子供と孫の間でも「ありがとう」が飛び交っています。長年の教員経験からも、「子供たちは背中を見ている」と実感がある分、ますます身が引き締まる思いです。年とともに体は老いても、精神面はまだまだ現役。心の手本となれるよう、頑張る所存です。
神示で確認 「喜び」の仕組み
神の教え「真理」を学び深めるほどに 「道の真理」が我が家の心を明るくする
夫婦仲良く 会話を楽しみ 親子は寄り添い 思いをつなぐ
時流れ 世代を超えて 我が家の姿(人生) 心の道に受け継がれてゆく
――仕合せの基は 和のある家庭――
真理に生きる家の姿(存在)と申す
『真実の光・神示 平成21年版』108ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
神の教え「真理」を学び深めるほどに
「道の真理」が
我が家の心を明るくする
夫婦仲良く 会話を楽しみ
親子は寄り添い 思いをつなぐ
時流れ 世代を超えて
我が家の姿(人生)
心の道に受け継がれてゆく
――仕合せの基は 和のある家庭――
真理に生きる家の姿(存在)と申す
『真実の光・神示 平成21年版』108ページ